音楽以外に自分を表現する方法を知らなくて。
それでも、作曲を自分の意思表示の道具なんかにはしたくなくて。
誰かの音楽を、耳を千切りたいくらいに聞きたくなくて。
それでも、綺麗なビートが悲しいくらいに美しく感じて。
hazbin hotelの曲はどれも素晴らしかった。respectless, out for love, you didn't know, 勉強になるし、何なら耳コピしちゃうくらい好き。
ke$haも好き。die young, take it off, 無駄のないシンセもEDM-ダンスポップ系の低音も、学ぶべき物が沢山ある。
それなのに、音楽を聞いていると頭が痛くなってしまう。
繁華街のスピーカーやお店の放送に吐き気がする。
というか、吐きそう。
耳栓じゃ限界があるし、もうちょっと静かな世界でもいいじゃない。
作曲は好き。自由だから。
なのに、周りの人は「歌詞の意味」やら「流行りのコード」やら、そんなものばかりに囚われて、アタシに押し付けようとする。アタシは古めのダンスポップしか作りたくないのに。
そこにどんな自由が在るというのか。
アタシには、縛る枷と鎖にしか見えない。
自分の考えや伝えたいことを音楽に込めるのは、大嫌いなんだ。
アタシの音楽が持つ純粋さが損なわれてしまうから。
アタシの音楽に、意志なんていらない。
ただ幻想と、ひとつまみの飾り言葉さえあれば良い。
最近書いた歌詞
1000年後の神話を
涙に吞まれて 神秘に見えて
見渡した夜空の中に佇んで
張り裂けるような 邪なアイを
君に伝えたかった ただありがとうと
浮かび消えてく思い出のように
壊れそうな夢を抱え揺蕩う
灰色の星空を希望に見えて
君の声も、私の声も、もう届かない
そんな夢を見続けては嘆いて
浮かべた涙に絆されて
刹那の世界を 何時かの奇跡を
落書きのように描いた未来を
抱き締めて眠ろうか
揺れる夢幻へと
ガラスの月も 琥珀の星も
ため息が出ちゃうような神秘へと
空が少し明るいから
君を連れ出そうか
瓦礫混じりの 吐き捨てたアイを
拾わずにはいられなかった
片目に映る景色は何色でしょ?
此方の世界を 明日の奇跡を
決して終わらぬ幻想への扉へと
千年後の神話を紡げますように
夜を照らす脆い星座のように
溢れる想いが手を繋いでく
ほらね、世界はこんなにも
とても綺麗だった
涙に吞まれて……
神秘に見えて……
―とても綺麗だった