僕の現在位置です
ここ数日、個人的に気になってた話。
(本当にホントに personal なことなので、ご興味のある方はこのままどうぞ。)
最近、というか去年あたりからずっと野菜が高いね。
スーパー寄っても、肉や魚はようやく割安感が出てきたけど、果物・野菜・米は高止まり。
そんな中でも無性に野菜を食べたくなることもあって、そういうときには野菜コーナーの端っこにあるカット野菜の棚を見る。
普段よく行く店は割と品揃えが凝ってて、玉ねぎと大根と水菜のミックス、マッシュルームが入ってるやつ、レタスとセロリで200グラム入とか。
「あ、セロリいいなー、フレンチドレッシングを一回ししてザクザク食べたい」と思ったから、その日は200グラムのやつを買って帰った。
部屋に戻ってきて、「はー疲れた」とか言いつつ食事の仕度。
野菜の包装をチラ見したら「なんか英語のメッセージがあるぞ、あとで読むか」と。
スーパーで一緒に買ってきたお弁当を温めて、“ほろ酔い系”の飲料を空けて、レタスとセロリのサラダもお皿に出して。
「いただきます」。
そうそう、あの英語なんだったっけ、と思いながら改めて包装を見やると、こんなふうに書いてあった。
Packaged Salad enriches peoples lives.
It is fresh, and this salad is very delicious.
ふむ。多少意訳すると↓
パックサラダは人々の暮らしを豊かにします。
新鮮でとても美味しいサラダです。
となるのかな? 言いたいことは伝わってくるから英語としては通じてると思う。
けど。
上の意味での[日→英]の翻訳であればもっとシンプルな文章にできるんじゃ? そう感じてしまった。
あと基本的な英文法、というかマナーから若干逸れてる気がしなくもない。
パックサラダ、カット野菜っていう商品はマス・プロダクションのもので、日本中、ほぼどこでも買える。
野菜も加工場できれいに洗われて、薄いプラ包装に詰めたものがお店に並んでる。
そういう実情を考えてみると:
「包装された」は packaged じゃなく packed でいいし、何処の店でも売ってる物、生活に溶け込んでる物は複数形、つまり salads になる。
2段目の文は単純に冗長で、(SVO) and (SVO) は疲れる。
「新鮮で美味しい」ことを書けばいいんだから "Fresh, this is very tasty." これでOK。
This is... は salads のうち今、持っている商品を指すので単数、they are にはならない。
peoples は単にアポストロフィの抜けだろうな (people's)。
delicious もちょっと大袈裟というか、自分がゲストとして招かれてホストが作ってくれた料理を褒める、そんな場面ではデリシャスが良いと思うんだけど。
カット野菜の話だったらもっとカジュアルな tasty だろうなぁ。
諸々を整えるなら:
Packed salads enrich people's lives.
Fresh, this is very tasty.
随分シンプルになったぞ。
そう、所有格のアポストロフィは日本でも誤用が多くある。
たとえばファッション・アパレル界隈の EC サイトなんか見てると、レディース・メンズ・キッズ・ベビーとあるでしょ。
とある有名ドコロでも、こうなってた。
Lady's / Mens / Kids / Baby's とまぁこんな感じで。
英語わかる方は「突っ込みどころがいっぱいだな」とお思いのことだろう。
お返事小瓶で正答を募集しようかとも考えたんだけど、もう書いちゃおうか。
・レディース:Women's (Ladies' は本来まれ)
・メンズ:Men's
・キッズ:Kids'
・ベビー:Babies'
どうして Ladies' が「まれ」なのかと言うと、ハイブランド以外は扱ってないお店っていうニュアンスになるので。
ファスト・ファッションの代表格、ユニクロや H&M では Women の表記で統一されてる。
日本でいえば三陽商会(ポール・スチュアートとか?)・ワールド(インディヴィとか?)・オンワード樫山(自由区・23区・組曲...?)、ああいった所が Ladies' を標榜するなら、まだ違和感ないと思うけどね。
僕はソニーのカメラ持ってるから画像編集や RAW 現像にソニーのサービスも使うけど、クリエイターズ・クラウドは英語で CREATORS' CLOUD って書いてある。
スーパーの売場でよく見るのが、パン Bread、飲料 Drink、冷凍食品 Frozen food。
みんな単数形だから違和感ある。Breads, Drinks, Frozen foods.
中高の受験英語で習うとおり bread は UC(uncountable) だから、breads は間違いだって言う人がたまにいるんだ。
けど、パン売場には white bread しかないの? そんなことないよね。
バターロールも、肉まんも、ランチパックだって売ってるし、「パン類」の訳語としては breads で問題ない。
せっかく外国語で案内するなら、生活に根ざした表現をもっと取り入れたらどうかな~と思う今日このごろ。
♪Handy Man / Perfume