高校2年 女子
中学のときのトラウマで、人間関係が自然にできなくなった。
友達と呼べる人間はいるのだろうが、いつ捨てられるのかといつも怖い。
人とうまくしないと捨てられてしまう、冷たくされる、そんな恐怖で、私は必死に他人がどう思っているのか、どう思うのか考えて、人とうまく付き合っていけるようにと努力してきたつもりだった。
だから、他の人とうまくいかないのを、関わりを絶って我慢して、人とどうしたらうまく付き合えるか考えず、努力しない人間を見たときに、非常に嫌な気持ちになってしまった。
みんなの輪に入りたいと言いながら、みんなが楽しそうに話しているのを、一気に冷めさせるようなことをズバズバ言うくせに、自分がいると迷惑だからと離れたり、かと思えば自分も輪に入りたいと私に泣きついてきたり。全部を我慢することは、辛いのはわかるが、ある程度他の人と意見を合わせたりすることは必要なことだと思う。なのに、自分から努力しないのが、どうにも頭にきてしまう。その人の過去に辛いことがあった、というのを私は知っていた。その過去が十分に辛いものだとわかっていた。だけど、私はどうしても許せない気持ちになってしまった。
良く言えば素直、悪く言えば自分の思っていることをなんでもかんでも言う、加えて今の私を否定するような言葉を何度かかけてきた別の友人が、精神病だと私に言った。
頭が真っ白になった。
もともと、その人は容姿もいいし、明るいし、賢かったため、私は憧れていながら、嫉妬する部分があった。私を否定するような言葉を何度かかけられたが、嫌味とかではなく、ただ自分の思っていることを言っただけなのを、ちゃんとわかっていたつもりだったから、私はその友人を悪くは思っていなかった。何度か、そんなことは言わないでほしいとちゃんと理由も言って伝えようとしたのだが、その人は自分が何を言ったかはわからないが、何か傷つけるようなことを言ってしまったかもしれないと、気にしているのを知っていたから、私が伝えたときにとても悲しそうな顔をするのが浮かんで、何も言えなかった。私は臆病だった。こんなことが何度もあり、その度に私はトラウマがよみがえり、泣いてしまったりしても、結局言えず、気にしないでおこうと頭では思っているのだが、本心では結果として我慢することが重なった。
その上での、精神病だという事実。真っ白になったあとに思ったのは、羨ましい、だった。
トラウマで他人のことが信用することができなくなった私は、自分を理解してほしいと願いながらも、他人が私にくれた言葉を、どれも信用することができなかった。理解されたいがために、理解しようと必死に生きてきたが、何も変わらなかった。
しかし、お医者さんが精神病だと、もしも私に言ってくれたら、私は私の過去を理解してもらえたと信じられると思った。なぜなら、病気でもない人に、病気だとは言えないから。病気になるほど苦しかったのだと、証明される気がした。
異常なまでに人に理解されることを望んでいる私にとって、友人は異常な嫉妬の対象になってしまった。
薬、という言葉を何回も聞いたり、他の友人に話していたり、英語のスピーチで病気のことを話したり、他の人がその友人を心配しているのを聞いたりして、私の嫉妬はどんどん膨らみ続け、我慢して我慢して、羨ましいだなんて言ってしまわないように、我慢していたある日、その友人から、私の一言が嫌だったとものすごく怒ったメールがきた。その頃の私はその友人を見るだけで嫉妬に飲み込まれてしまい、頭の中は嫉妬が漏れないように、はやくこの場を離れることばかりを考えていたので、友人を傷つけるつもりは全くなかったけど、ナーバスになってた友人にとっては嫌なことを言ってしまい、ものすごくメールで怒られたあと、すぐに泣きながら誤りのメールを打ち、送った。そのあと、理解されないことにストレスを感じていて、怒ってしまった、ごめんなさい、と返事がかえってきたけど、今回のメールによって、私の我慢がぷつりと切れてしまい、その後1ヶ月の間話すことはおろか、顔も見ることができなかった。これに誘発されて、他の二人の友人ともうまくいかなくなり
、自傷を始めた。
心療内科にかかったけど、病気だとは言われず、薬だけ出されて、苦しくてろくに薬も飲めず、辛くて病院に行くのもやめてしまった。
カウンセラーの先生にもかかったけど、当たり前だけど、制限時間通りにしか話を聞いてもらえないのが、辛くて、これもやめてしまった。
今の私には、理解者はいない。自傷を知る母でさえ、理解はない。何かあったとき、相談できる人は誰もいなくなってしまった。
怖い。
今、私は自分がわからない。友人のことを好きなのかさえわからない。
私は独りになるのがこわくて、とにかく誰でもいいからと、本当は友人を大切にしていないのかもしれないことが、こわい。
誠実でいたいのに、不誠実かもしれない自分がこわい。
このままずっとこんなふうに嫉妬にまみれて生きていかなければならないのか、こわい。
寝たいのに、寝たいと思えない。
手を切ることをやめなければならないのに、やめたいとおもえない。
勉強しないといけないし、したいのに、したくないし、しようとしない。
頭と心で思っていることが正反対で食い違う。
こんなふうにおもうのはきっと、大丈夫になってしまえば、誰にも私の苦しみにもう2度と気付いてもらえくなり、私はそれがなによりこわいのだ。
誰にも言えず、ずっと苦しかった。
だからせめて、ここでそっと流したい。
矛盾な点がいくつもあり、気分を害されたかたがもしもいれば、ごめんなさい。