私が高校生の時くらいにハマっていたアニメが、ハマってた時と同じくらいグッズが並ぶくらいの話題になっている。
普通なら再注目されて嬉しい!って喜べるのだろうけど、私は素直に喜べないんだ。
理由は、作者さんがすでに他界された後に再度話題になったから。
物事を斜に捉えすぎだと言われたらそれまでかもしれないけれど、私からするとお金稼ぎの手段にされているんじゃないかと思ってしまう。
私が知っている範囲では、作者が亡くなった作品が数年の時を経てまたグッズが登場する事態は今回が初めてだと思う。
亡き後も有名な手塚治虫さんの作品が世に広く伝わってるのは例外として。
私はその作者さんの親族でも友人でもなんでもない、その人が作った作品を好いていた一人の人間でしかない。赤の他人でしかない。
けれども、作者さんはこの世に居なくて空の向こうで安らかに眠っているのに、作品だけまだ眠る事ができていない事が悲しい。
作品を好いてくれる人が増えることを拒絶している訳では無いのはわかってほしい。
作品たちも眠らせてあげてほしい、未完のままで終わった同じ作者さんの別の作品をアニメ化します、って話題に対しても私はいいイメージを持っていない。
作者さんにしか描けないものを、他の人間がなぜ無理やり続きを作ろうとするのか理解ができない。
本人の意思を継いでいるのなら私の情報収集が足りていなかった、で終わるけど、もしそうじゃない場合、本人の意思とは異なっていたら、世の中の汚さをある程度知ってしまった大人からしたら、身内の金稼ぎの手段として使われているんじゃないだろうかって、それが嫌だ。そこに愛はあるんですか。
先生が生前なんと仰っていたのかすらわからないのに、記憶が正しければ突然亡くなったと聞いているから、ずっと謎のままなんだ。
ごめんなさい。
でも、同じ作品を好いてくれる人が増える事はとても嬉しい事だと純粋に思っているのは本当なんだ。ごめんなさい。