将来の可能性。
若い人が持ってる、かけがえのないもの。
素敵なもの、らしい。
だけど…
それ、私に必要あるのかな?
将来の可能性なんて、私じゃ無駄にすることしかできないよ。
別の人にあげたほうが、ずっといい。
私にはもう、将来道を切り開くような体力は残ってないもん。
頭脳。
私が持っている唯一の才能らしきもの。
唯一羨ましがられるもの。
私の個性。
苦しいことも多くて、こんな頭脳持たなきゃよかったって思うことばかり。
だけど、確かにこの能力のおかげで私は自分の価値を信じることができた。
よく、この能力を使えって言われる。
私には将来の可能性がたくさんあるって言われる。
将来を期待される。
だけど、能力があっても、使い方が分からない。
結局、何もできないの。
期待なんてしないでよ。
それでも期待に応えようとして頑張った結果が今の私。
ほら、やっぱりだめだったでしょ。
こんなにぼろぼろで、何もできなくなって。
ほんの少しの努力さえできないクズなんだよ。
これが、本来の私の姿。
もう、疲れちゃった。
薬が、もしかしたら脳にダメージを与えてるかもしれないって、ある人に言われた。
先生は、そんな事例見たことないって言ってた。
だけど、明らかにおかしい。
目に見えて知能が落ちてる。
日常生活から垣間見えた違和感が、隠せなくなってきてる。
事務処理が遅い。
受け答えもカタコト。
理解に時間がかかる上、記憶もできない。
母には、早く薬を辞めようって急かされた。
私の能力が失われるのが怖いみたい。
私も怖い。
だって、私の唯一の個性。
これがなくなってしまったら、私はどうやって自分の価値を信じたらいい?
だけど、薬を辞めたら、またあの頃に逆戻り。
もしかしたら次は本当に自殺に成功するかもしれない。
いや、成功するまでやり続けるかも。
自分でも何するか分からない。
苦しくなったら、誰にも止められないもの。
それに、うつ病に進行するのも怖い。
再発しやすいから。
人生で何度もこんな思いを持たなきゃいけないなんて、考えただけでゾッとする。
将来の可能性云々の場合じゃない。
それで、ふと思った。
薬、減らしても減らさなくても結果は同じなんじゃない?
どちらにせよ、私に将来の可能性なんてない。
薬を減らして暗い人生を送るか、薬を飲んで頭脳を失うか。
私に未来なんてないんだよ。
あーあ。
変に期待に応えようなんて思わなきゃよかった。
身を削って努力するなんて、ばかだった。
そんな大層なこと、私なんかにできるわけないじゃん。
最初から身の程をわきまえておけば、将来の可能性とやらも失わずに済んだのに。
周りにチヤホヤされて思い上がっちゃってさ、馬鹿みたい。
自分の能力を一番疑ってたのは、自分自身なのに。
どうして止めなかったの?
馬鹿だ。
全部、馬鹿だ。
こんな私、いらない。
ほんとに、久しぶりに書く気がする。
最近は落ち着いてたんだけどな。
また書くことになるとは思わなかった。
死にたい