僕の愛人を紹介します。
「死にたい君」です。
死にたい君はとても寂しがり屋で、私が少しでも傍を離れてしまうと不安のあまり「死にたい」と言い始めます。
僕がぴんぴんしてる時に決まって彼がそう言い始めるので僕はとても困りますが、でも僕は彼のことが心配なのでそういう時はそっと近くにいてあげます。
時には手を握ってあげます。
時には「愛してるよ」と言葉をかけてあげます。
死にたい君は、それが大好きなのです。
彼は、そんなちょっとしたスキンシップを好みます。
「死にたい君」は、本当は死にたいわけではありません。
誰にも「死にたい」という気持ちをわかってもらえない苦しみからそう訴えるのです。
僕は、初めて死にたい君と出会った時は、ちょっとびっくりしました。
君は何を言ってるんだって。そんなことしたら命が消えたり、生活が不自由になったりするだけだよって。
死にたい君にそういう言葉をかけると、きまって反発されました。
僕はただ生きたいだけなのに、どうしてそこで彼の口から「死にたい」って願望が出てくるのかわかりませんでした。
彼がそう言う理由は今でもわかりません。
でも、長く彼と付き合ってきてわかったことは、彼と上手くやっていくには、彼の気持ちを受け入れてあげることが大事なんだということです。
「死にたいなんて、普通は思わない」「そんなこと言わないでほしい」なんて、彼に言ってはいけないのです。
「そうだよね、死にたいよね。」って言ってあげるのが、彼は一番嬉しかったようです。
時には彼と喧嘩もします。
時には彼と離れたくなります。
何度も別れ話を切り出したこともあります。
でもその度気づいたんです。僕は彼を愛してるし、彼も僕を愛してるのだと。
「死にたい」気持ちまるごと彼自身なのだと。
僕と彼のお付き合いはこれからもずっと続きます。
まだまだ僕と死にたい君の人生は長いですが、彼が辛くなった時、僕はただ、彼をそっと抱きしめてあげます。
死にたい君、安心してね。いつでも僕がそばにいるよ。
僕の人生がいつか終わるその時まで、ずっと一緒にいようね。
誰でも無料でお返事をすることが出来ます。
お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います
▶ お返事の注意事項