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容赦のないものの格別な癒し効果

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学生時代、お昼休みに本を読んで爆笑している私を見て、
「そんな爆笑するなんて、何読んでるの?」
と級友が数人、近づいてきた。
「これだよん」
と言って私が見せた本のタイトルは、
「カラマーゾフの兄弟 by (ロシアが誇る大文豪)ドストエフスキー」
級友たちはいっせいにドン引きして、
「なんでそれで笑えるの?信じらんない」
と顔をしかめて言う。
なんでって、内容の容赦のなさが痛快すぎて、
「よくぞここまで本当のことを言ってくれました!」
と嬉しすぎたからに決まっている。

近い感性の人を、たまに本のレビューサイトで見かけることがある。
先日は、エミール・シオランの「生誕の災厄」のレビューで、
「このくらいじゃないと癒されない」
とコメントしている方がいて、
「分かりすぎる~」
と頷きまくっていました。

「眼が開いた途端、惨劇がはじまった。
地獄とは、人間が理解する場所、理解しすぎる場所のことだ」
いや、まったく、まったく。

それにしても「生誕の災厄」とはまた。
タイトルからして容赦なさ過ぎて、痺れます。ホント。

容赦のなさで言えば、アウレリウスも素晴らしい。

なぜ死を恐れるのか。
あなたのお葬式に来る人達の中には、
「ああ、こいつが死んでくれてせいせいした」
と思っている人間が必ず混じっているだろう。
あなたが生前立派な人であれば、
「こいつのせいで自分はいつも劣等感に苦しめられたんだ」
などと考えている輩が必ずいるものだ。
そんな人間どもに囲まれて生きているよりも、こういう連中に会わずに済むあの世の方がマシかもしれないではないか。

正確な文言は覚えていないものの、こんな内容の一節があり、ここでも文字通り腹を抱えて笑ったものだ。
と同時に、
「ああ、皇帝などというやんごとない身分の方でも、日々味わう嫌な思いは、我々庶民のそれと大して変わらないのだな」
と、妙な親近感を抱いたりもした。

もうお一方、容赦のなさで忘れてはならないのが、ロマン・ロラン。
「ジャン・クリストフ」に登場するある女性のセリフで、
「人間は、愛したいと思うだけで実際に愛することは出来ない」
というものがある。
ジャン・クリストフを初めて読んだのは20歳くらいだったと思うが、これほど腑に落ちる言葉もなかった。
「ありがとう。本当のことを言ってくれて」
当時既に故人で、お礼を伝えることができない作者に、胸の内で心から感謝したことをよく覚えている。

配慮はするけど容赦はしない。
これは、何かを表現して世に出すときの一つの目標ではないかと思う。
その容赦のなさでしか伝えられないものがある。
そうして伝えられたものでしか、心から笑顔になれない人たちがいる。
私もまた、こういった先達の容赦のなさのお陰で、心から大爆笑できた一人だ。
今制作中の作品では、私もまた彼らに倣って、
「配慮はするけど容赦はしない」
というスタンスを貫こうと思う。

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