苛めをめぐって、いじめられる辛さを理解して欲しい云々という言葉を聞くと、いつも思う。
戦略ミスだな。
それじゃ解決しないよ、と。
人間関係の力学は、基本的にサル山のそれと大差ない。
つまり、好き嫌いとパワーバランスでほぼすべてが決まる。
苛めを止めて欲しい場合、この力学をベースに解決に向けての戦略を練らないと失敗する。
つまり、
1.苛めの加害者に自分を好きになってもらう
2.苛めの加害者を自分より格下のポジションに突き落とす
の二択だ。
苛めを止めるために、加害者が「苛められる辛さを理解する」ことは、別に必須のプロセスではない。
理解なんかしなくていいから、とにかく苛めをやめろという話だ。
なのに、なぜか、苛めを止める努力よりも、苛められる辛さを相手にご理解いただくための努力に躍起になる人間がとても多い。
苛め被害者には、苛めの加害者に対して、苛められる辛さを教育して差し上げる責任なんかないにも関わらず。
最初に内資に就職して、外資に転職した。
そのどちらでもパワハラに遭った。
内資の時は、1と2の両方で切り抜けた。
外資で遭遇したパワハラは、2でクリアした。
具体的には、アメリカ本社のコンプライアンスの最高責任者に、日本オフィスでのパワハラの実態を詳細にレポートした。
報告した翌週には、最高責任者当人がプライベートジェットで飛んできてヒアリングが行われ、私のパワハラ加害者は降格、私は即日異動で別の部署で仕事を続けられることになった。
あれは怒らせると何やるか分からんと上層部が認識した結果、その後はパワハラフリーで快適な会社員生活だった。
妹が学校で苛めに遭った時、母は2で戦った。
今でいうところのモンペも真っ青の猛クレームで学校と担任の先生、教育委員会を叩きまくり、私同様、怒らせるとやばい人認定された結果、妹は速やかに苛め被害から逃れることが出来た。
これと対照的に、妹と同じ目に遭っていた同級生の一人は、戦い方を心得ていない親だったばかりに、助けてもらえなかった。
これも親ガチャの一種だね。
悲惨な顛末だった。
「戦略ミスは罪」
ということを学んだ経験だった。
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