私の母は怒ると感情と言葉の制御ができなくなります。父はそんな母の性格について
「そういう病気だから…。」
と話しました。
それを信じ、私は母とともに暮らしてきたこの十数年間、怒られるたび自身を突き刺すような言葉を甘んじて受け入れてきました。
「お前には生きる資格がない」
「私の子どもだなんて恥ずかしい」
「お前の顔なんて見たくない」
などなど。
自分の存在を否定するような言葉には特に傷つき、そのたびに抉られるように痛む心臓を抑えて枕を濡らします。まだ怒っている母や巻き込みたくない家族に気づかれないように、部屋の角で布団に顔を埋めてやり過ごしました。
そんな私には弟がいます。5つ年が離れているので、最近は怒られることの少なくなった私と入れ替わるように怒りの矛先が向けられています。子どもが増えてストレスが増したことに加え、私よりもやんちゃな弟は私よりもトラブルをよく起こします。だから母も一層声を張り上げて怒鳴るのです。
その怒鳴り声に萎縮して、私はいつもろくな助け舟も出せず、チラチラと弟と母を見ることしかできないのです。
自室に閉じこもってしまった弟の様子をこっそり見に行ったことがあります。ベッドの上で布団に潜り、時々肩を揺らす姿はかつての自分を彷彿とさせました。
ああ、彼には同じ気持ちを味わってほしくなかった。
と勝手ながら思いました。思ったところで何もできない私は、情けなくもそっとドアを閉めて見ないふりをしました。
本当に申し訳なく思っています。本来ならば、姉として弟を庇ってやりたいのです。せめて私の頃にはなかった姉という理解者として弟に寄り添わなければならなかったのに、私はそれができませんでした。
臆病な姉で本当にごめんなさい。
今更ですが、弟を救うにはどうしたらいいのでしょうね。私と同じ道は歩んでほしくないのです。
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