深夜、ひっそり台所に立つ。
別にお腹は空いていないけれど、脳内から食べたいものをいくつか選んでレシピとにらめっこ。
そしてなるべく音を立てないように調理を進める。
コンロから伝わるあたたかさとほんのり良い匂いが部屋中に広がって、なんとなく満たされた気分。
出来上がった料理はひとくちずつつまんでから冷蔵庫にしまう。
出来たての方が美味しいのだけれど、私は別にお腹を満たす目的で作っているわけではないから大抵すぐ保存に回す。
わざわざ食べない時間に作るのは何でかと言えば、そうね。
ここの人たちは多分覚えがあると思う、夜特有のあの寂寥感みたいなもの。
あれを薄れさせるため。
食事は生きる上で必須だから、それができることが確認できると妙に安心するのかもしれないね。
周りは寝静まっている時間帯、そう頻繁にはできないけれど、どうしてもというときにほんの少し。
さて、煮詰めている鍋の中身を見てくるとしよう。
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