私は、お医者さんに難聴がひどくなり最終的に耳が聞こえなくなる可能性がかなり高いと宣告された者です……。最近はだんだんと音が無くなる事がふえていくようになり、放心状態で何も手付かずなので、気持ちを整理するためにも今から投稿でもさせてもらおうかと思います。
はぁ、ついに音から離脱なんだぁ。あーあ。なんでこうなるのかな。早すぎ、早すぎるよ……。音、もう消えちゃうんだ?音が消えるってことはきっと、音楽……もう聞けないって事なんだね泣あーあけっこう洋楽とか好きだったのにカラオケも歌えないし聞けないし、映画の台詞も英語もなんにも聞こえないんだよね。なんにもわからないんだよね。無の、無の世界なんだよね。ああ、なんてことだ。怖い。憎い。
今まで
朝起きたら右耳がからっぽみたいにぼわーんとして学校につくまで
右耳が聞こえなかったり。
友達の笑い声が急に途切れたり。後ろから車のクラクションが鳴っても気づかなかったり。たしかに今まで途切れ途切れに音が聞こえない状況はあったさ。
でもね、
この自分のいる世界から、自分に入る音が一生消えてしまうことの怖さ、宣告された今、はじめて真剣に考えたんだ。
そしたらあたりまえだけれど、それは本当に想像を絶する怖さだと気づいた。ほんと、ようやく。
今さら、身に染みて感じた恐怖。このまま一生……音がないんだ……
またそんな風に考えたらまるで意思に反するかのように勝手に緊張して体がぶるぶると震える。。
何より自動車の音が、はたまた風の音が、小鳥のさえずりの声が。ふみきりの音が。日常のありふれた音が。
聞こえない。どこまでも聞こえない。
それが私の行動の自由をうばうだなんて道行く人々は誰も知らないんだ。私一人がぽつんと道の途中にとりのこされて、ただどうすればよいのかわからないと立ち尽くすだけ。
だから理解できなかった。私一人だけ世界から取り残されることの残酷さがわからなかった。だから先日、宣告されて、その残酷さが目の前に迫ってきて、ああ、そうなんですか。わかりました。なんて言えませんよ……先生。
先生には最後の光でいてほしかったのに
まだ大丈夫。難聴がなおるチャンスはある……
そう信じてここまでやって来たのに。ほんとは嘘でも病気治るよっていってほしかったのに………
なのに、なのに………………………………………………………………………………………なのに……………。ダメだった。叶わなかった。希望も光もすくえるはずが手からこぼれ落ちてしまった。
今まで明るく生きてきたつもりだった。家族に大切にされて、ダンスに出会えて……みんなと笑って。つらいこともあったけどなんだかんだ楽しくて。だけど、そこには音が溢れていてみんなの笑い声があった。みんなの愛につつまれていた。けど今度からはそれがない。そうなんだよね……だからこそ
音がなくなった世界で
私は、どうやって生きていけばいいんだろう?そんなことばっかりで。色々怖いことばかりで。苦しい。でも……
苦しいことは他にもあった。。
私には好きな人がいて
その子とは部活が同じだ。前にもここに投稿した。たぶん、読んでくれた人もいるはず。簡単に言えば私は今、同性の子が好き。
でも
耳が聞こえなくなれば
彼女の声も聞けない。そう………なんだよね?
私が想いを寄せる彼女と話せなくなる。
私にはそれが、身を裂くほどにつらかった。
転校の話が持ち上がるのも時間の問題だった。お医者さんからは今から考えた方がいいかもしれないと言われた。
私は、急激な話の展開に目が回りそうだったけど彼女とお別れになることだけはしっかりと理解していた。
そして……ようやく彼女に気持ちを伝えようと決心できた
これが……最後なのかもしれない。
彼女としゃべることができるのは明日にも最後になってしまうのかもしれない。そう思ったらいてもたってもいられなかった
今まで何度も何度も彼女に想いを伝えることを考えた
でも、勇気がなかった
まだ時間がある。そればっかりで
いいわけして気持ち伝えないまま
気づいたら耳が危ぶまれていた
こないだ、そんな自分にさよならしてきた。
でも………結果は、ダメだった笑
まあ、わかっていたからよかったんです。彼女は異性が好きですから。親友もいますし。そんなの……結果なんてどうでもよかったんですよ。愛してる。ただ耳が聞こえなくなる前にはっきりとした声で伝えたかった………それだけ。
でも、やっぱり最後には振られて悲しくて涙が頬をつたってしまった。
愛してる。その言葉は喉元まで上がりかけ、苦しいほどに込み上げてくる悲しみの感情が嗚咽と共に消えていった。
私は……泣きながら耳の話をした。
耳が聞こえなくなりそうなこと、耳が聞こえなくなる前に彼女に自分の声で告白をしたかったこと、しばらく通院気味になるし、きっとそのままもうお別れなのだと言うこと、彼女は黙って聞いていた
そして全部伝え終わった。
そしたら………
いきなりぎゅって彼女が私を抱き締めてくれたんだ
私はびっくりした
いままで、なにをするにもわたしを煙たがったりしていた彼女がするにはほど遠い行動だったからだ。
彼女は、その時泣いていた。
ごめんねを何度も連呼して
大好き。ありがとう。絶対忘れない。私との思いでわすれないよ。
彼女は何度もそう言って私をもう一度抱き締めてくれた。私はびっくりしたけどすごく幸せで……私も抱き締め返した。私も大好き。友達でいてくれてありがとう。そういうあたしの頭の中はにあれほど羨んだはずの彼女の親友の姿はもうなかった。。
ねぇ、神様。
私は、幸せだね。
耳が聞こえなくなっても
きっと幸せだよね。振られてもこうやって抱き締めてくれる人がいるから。耳が聞こえなくなっても愛をくれる人がいるよね。
もう何も聞こえなかった。
もう何も見えなかった。
私はただ、神様にお願い事をするみたいにきつく彼女にしがみついてただ静かに涙を流して彼女の胸の中にいるしかなかった。
私も忘れない、耳が聞こえなくなってもあなたを忘れない、そう……そうだよね。信じても、いいんだよね……?
だってきっとこれは妄想でも夢でもない
現実の話のはずだから
名前のない小瓶
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お返事が届いています
ななしさん
難聴の方って耳が悪いんですか?
もし違うなら骨伝導など方法があるかもしれません。諦めるには早い。医学の発達に賭けるんです!
ななしさん
諦めないで。諦めたらそこで終わってしまいます。私は、応援することしか出来ないのが苦しいです。こんなに悩んでるのになんで助けられないんやろ。
諦めないで。
ななしさん
判断は貴方がすることですが、これだけ。
幸せになってくださいね(^^)
ななしさん
泣いた。
なんか、色々…大変だね。
難聴って、耳が聞こえなくなるって、怖いな…。小瓶主の辛さが痛いほど感じられた。
自分も、ずっと友達のあの子が好きなんだよ。同性。
声…声ね…。聞きたいなって思うもんね。自分に向けられる声。もう二度と聞くことが出来なくなるなんて…考えられないや。
ごめんね…小瓶主に対して、自分は何もできない。対処の仕方も、励ますことも、何を言っていいのかわからない。ほんと、ごめん。
でもさ、多分傍にいるから。この小瓶、忘れないでいるから。少しでも心に寄り添えたらって思ったから。頑張れってのはちょっと違うかもしれないけど。
うん、2通目の人も言ってた。
諦めないで。
小瓶主の幸せを願ってる。
ななしさん
私も、耳が聞こえません。
音がない世界…正直言って、最初は不安でいっぱいでした。でも、今は幸せです。音がなくても、「手話」という方法がある。覚えるのは大変だけれど、諦めないで頑張れば、希望の光はすぐそこにあります。
諦めたらそこで終わり。どうしたらいいか。他の人に相談してみればいい。あなたなら大丈夫!
ななしさん
五感のうちの一つを失っても、残りの四感が全力で貴方を守ります。
人間の体ってすごいんです。
きっと貴方だけの世界があると思います。
希望を捨てないでください。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。