ななしさん
じゃあしようか?
頑張って自殺しろ!応援するから死ね!
…死にたい時にんなこと言われても、虚しく響くだけだよ。
嬉しいと感じるなら、それは自分が見えていないだけ。
見ないフリを、しているだけ。
辛いことが多くて、見たくなくなっちまっただけ。
この世は辛い事ばっかだよな。
生きているよりも死ぬことが、楽に思えちまう。
でも、生きることが地獄で、死ぬことが天国なのか?
生きることが天国で、死ぬことが地獄なのか?
俺たちゃ生きることしか知らない。
いや、生きていることも知りはしないかもな。
ここが地獄なら、楽しそうなあいつらは何だ?
ここが天国なら、苦しそうなあいつらは何だ?
生きるってのは、ドロドロしたものが混じりあってる。
多分、どっちの側面もあるけど、どっちでもないのさ。
でかすぎて多すぎるから、写真を撮るように、切り取ったほんの一場面しか見ることが出来ない。
したくて切り取る事は出来るけど、嫌で切り取らない事が出来ない。
自分の頭の中で加工されてからしか、過去を振り返れない。
そのうえ引き出す度に加工を繰り返してしまう。
切り取られずに過ぎ去った出来事は、本当にあったかどうかも忘れてしまう。
切り取っていても、それをずっと引き出せるかは解らない。
嫌とか、受け入れられない。
そういう感情は強くて、心に深く根差している。
そうそう引っこ抜けるものじゃない。
自分を嫌おうが、外を嫌おうが、根っこの栄養になって、忘れられなくなるだけのような気がするんだ。
思い出すその都度、苦しんで、それがまた栄養になって、苦しくなる連続。
じゃあ、どうすればいい?
苦しいのを、怖がろうとしなければいい。
それは、自殺するのと同じ。
自分の痛みを、恐れないこと。
動こうとしない自分を引き摺ってでも連れていく勇気。
地獄をねり歩く勇気。
だけど本当に辛い時には、足を止めて自分を気遣う勇気。
だって生きるのはきっと、地獄にいるより本の少し楽で、
天国にいるより本のちょっぴり欠けるくらい楽だから。
お返事を書く途中、考えていて、そう思ったからな。
俺は、そんな勇気が欲しい。
蛾蝶(↑高嶺の花)