先生に言われた
心のコップの口が上を向いていないと、心のコップはいつまでたってもいっぱいにならないと
ならば私の心のコップはどうなっているのか。まだ形ができる前に、誘拐やいじめの恐怖で歪んでしまったんだろうか。
ならば何をしても心が空っぽなのは仕方ないことなのか。
他人に感心がないと良く言われる
確かに私は他人に興味がない。
興味を持って怪我したから。
興味はないけど、視線が気になる。
今目の前を通り過ぎた人が笑ったのは自分のことを笑ったのではないか
今ふと聞こえたクラスメートの悪口は、私に向けられたものじゃないか
気になるのは-なことばかり。
「好きです」人生で何度か伝えられた気持ち。それさえも響かずに流れる
彼等は私の何を見て好きになってくれたのか。勉強も運動も出来ずにただ無気力に呼吸をする私。私の何が好きなのか
私はまだ自分を好きになれたことなどないのに、良い所など私にあるのか
手首に刻まれた傷を撫でながら、こんなことはやめてくれ。と、私よりも深く傷付いた悲しげな声を漏らす人がいる。痛いのは私なのに、どうしてそんなにも悲しそうなのか。たった一人の心休まる存在。私の大切な幼なじみ。君が悲しそうな顔をすると、私の空っぽの心が酷く痛む
他人を恐れ怯えるだけの毎日。
他人の目を避け、顔色をうかがいながらいきるのか。こんな私も、いつか人と話しができるのか。いつか誰かを好きになれるのか。人の感情に気がつけるのか
わからない。
大切な君。私がちゃんとした人になった時、私のことをまだ好きでいてくれたなら、その時は、また私の手をとってほしい。
私は変わりたい。変わるんだ
自分への誓いとして、ここに残す。
私は誓いを忘れない