ずっとずっと好きな人がいた。大人から見たら3年半なんてすごくちっぽけな数字だと思うけど、学生の自分にとってはすごくすごく長い時間のように感じていて。その間ずっと私なりに頑張ってきたつもりで。でもだめだった。
好きな人は優しくて、かっこよくて、周りのみんなをまとめるのが得意で、誰に対してもフレンドリーな人で。卒アルの寄せ書きページがびっしり埋め尽くされていたことを今でも覚えてる。
誰かに謝られたときの返し言葉が「いいよ」なところが好きだった。
趣味が合うけれど共通点はそこだけで、しかも決して明るいタイプではない、そんな私ともいつも楽しく話してくれた。
委員会や出身校繋がりで相手と仲のいい女の子を除くと、結構仲がいい方だと思っていた。
正直、心の奥底では両思いなんじゃないかと思っていた。
(それはなぜなのか弁解したいことがたくさんあるが、基本友人に話していたため身バレに繋がりかねないので詳しく書くのは控える。強いて一つだけ挙げるならば、「ギャップ萌え」と言われたことがある。イケメンがよ…)
卒業後の進路は違ったけれど、ときどき共通の趣味についての話題で連絡をとっていた。今考えると1回を除いていつも私から会話を始めていたが、恋は盲目というべきか、相手の優しさゆえか、楽しく会話できて嬉しいなくらいに思っていた。
同じクラスだった時にすら学外で会ったことはなかったのに、バレンタインデーには待ち合わせてお菓子を渡した。近況について雑談もして、ホワイトデーはこっちから誘うね、手作りの方がいい?などと言ってもらえて、控えめに言って最高に嬉しかった。
でも、恋愛はやっぱり難しかった。その後の流れを簡潔に記録しておくと、連絡来ず!ホワイトデー誘われず!相手に恋人ができたのか等は知らないがまあ失恋確定!という感じだった。
ホワイトデーからずっと、もっというと3月12日くらいから今の今までずっと情緒がおかしい。
しょうがない。本当にしょうがないことはわかっている。女の子以外でチョコを渡したのは好きな人だけ、というところからおそらく私の気持ちは伝わってしまっているから、明確に拒否することなく何も言わずにいるというのが相手なりの優しさなのかもしれないとも思っている。
でも!!すごくすごく辛いのだ。
なんせこの短い人生の中でちゃんと失恋なんてしたことがない。
バレンタインデーの日の「美味しかったよ、ありがとう(的な文)」で終わっているトーク画面を見て泣き、失恋ソングを聴いて泣き、やっと立ち直れるかと思ったらもう共通の趣味、野球のシーズンが始まってしまった。去年開幕戦の日ラインしたなと思い出して泣き、最近はもはや全世界にこれだけたくさん子どもがいて、そしてそれ以上にたくさんの夫婦がいるという事実が信じられなさすぎて泣いている。
学生時代から好きだった人と結婚できる人なんて僅かだろう。今ご結婚されているほとんどの皆さんが失恋を乗り越えて、それでも愛する、そして愛してくれる人を見つけて添い遂げようとしている、ということがunbelievableすぎる。奇跡のようだ。
ちゃんと告ってはいない。だから当たり前だが振られてもいない。相手の恋愛的な近況は知らない。何から何まで中途半端すぎた。
また、相手に精神的に負担をかけてしまった部分もあるだろうなと思い、申し訳なさも募っている。
でもまだ好き。どうしようもない。ゆくゆくは結婚願望もあるのに、ここから吹っ切れて別な人と恋愛をして両思いになる未来が見えない。
また同じくらい惹かれる人に出会うまで、当分は引きずり続けるのだろう。
いつかまた、今よりもっと幸せになれる恋愛ができたらいいのにな。
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