やっぱり、私はあの子のことが好きなんだ。愛しているんだ。
人を、ライクの意味でだって好きになったことはなかった。
あの人は、私のことを馬鹿にした。あの人は、私に干渉した。あの人は、私の殻を無理やり壊そうとした。あの人は、自分の思う通りに私を変えようとした。
それがとても嫌だった。怖かった。気持ち悪かった。
彼女は、私のことを馬鹿にしない。見下したりしないし、変わることを強制しない。ただ、普通に話をして、普通の距離感で、笑ってくれた。
友達として。
人生の半分くらい続けてきた。今は、一緒の学校じゃないから、あんまり会えないけれど。
今日、会った。辛くなるからあまり会いたくないのに、こんな気持ち早く忘れたいのに、誘われたらつい嬉しくて会ってしまう。
改めて気付いてしまった。
帰る途中に悲しくなるのは彼女と遊んだ時だけ。手を繋いで気持ち悪くないのも彼女だけ。
彼女さえ一緒にいてくれれば、他はなにも要らない。
苦しい。こんな思い、ずっと一人で抱えるのは。重い。でも、とても伝えられない。
どう考えたって無理だ。関係が、変わってしまう。断られたら、きっと気まずくなって二度と会えなくなる。
叶わないのはわかってる。彼女は、子ども欲しいって言ってたから。私と彼女じゃ作れない。
でも、好き。
ずっと、ずっと好き。誰よりも一番、貴女という人間を愛してる。一生言えないかもしれないけど、私はこれからも貴女だけを愛し続ける。
貴女に彼氏ができても、結婚しても、子どもができても、私はずっと…