いつか、現実で生きていくために、私は妄想を捨てることになる。
それはたぶん、ずーっと先のことだ。
でも、必ず来る。来てもらわなきゃ困る、と彼らは言うんだ。
そして現実で生きていくための努力をする私を支えてくれる。
(自分たちがこの世からいなくなるための努力、でもあるのに)
みんな優しいんだ。
長年連れ添ってきた彼らとのお別れ。
(いや、私が勝手に彼らから離れるんだけど)
彼らじゃない、別の人が周りにいるなんて想像もつかないけど、そういえば一歩ずつ私は普通の人間になっている気がする。
こどもが、何をするにもずっと一緒だったぬいぐるみを置き去りにする時って、いつなんだろう。
ぬいぐるみの存在は、こどもの中からどうして薄れていくんだろう。
私がこどもじゃないから、ぬいぐるみの悲しさをわかってしまう年齢になったから、辛いのかな。
(そもそも、ぬいぐるみが悲しいと思う、というのも、私が作り上げた幻想)
でもまだ、しばらくは一緒だよ。
ななしさん
46才、既婚の二児の母親です。
今もぬいぐる恥ずかしいの声に耳を傾けています。
10代の頃、声が聞こえなくなり、20代になってまた聞こえるようになり…
それをなかなか人に話せず。
旦那様になった人に、そぉ~っと話したら、
「そうなんだ!」
と微笑んでくれました。
でも、引っ越しの際、引っ越し前より引っ越し先の方が狭かったので、姑が置く場所が無いし、ダニの温床だから、と、預けていた荷物(姑が勝手に必要ないと判断したもの)ごと捨ててしまいました。
子供のお気に入りだった子達は連れ出すことが出来、今も一緒に生活してます。
預けていた荷物にいた子達を助け出したかった。
でも、取りに行く、と連絡しようとしたら、着信拒否。
しょうがないから、直接訪ねて行っても、居留守使われ。
子供は今もまだ姑が預かっていると信じてます。
あなたが、聞くのをやめるまで、腕を振りほどき抱きしめるのをやめるまで、声は聞こえますよ。
決してそれは恥ずかしいことじゃない。
恥ずかしいことなら、プーさん達は生まれてない。
大丈夫!
信じていたら、理解してくれる人も現れますよ。
いっぱい話して、話させてくださいね。