低温火傷の治療を2週間以上治療している。
(あれはじっくりと中まで焼かれてしまうので、この小瓶を読んでいる人は、小さな火傷といっても気を抜かずに処置をしてほしいと思う。周りに治療してくれる親切な人がいない時には病院に行ってね。できれば湿潤療法をやっている病院に行った方が傷は残りにくいよ。)
火傷部分としては小さいのだが、内果ちかくの場所だからなかなか治りにくいし、ただ傷の手当てをするだけでは色素沈着が残るかもしれない。若いから跡に残るのはかわいそうだ。
自分としては一生懸命にいろいろ勉強して治療していたつもりだが・・・。
月の君が、休み中に少し歩いていたら、足の火傷の深部が痛くなったと。
ズキズキ痛むようなので、旦那が心配して「病院行って来い」と言いたらしい。
職場で傷の手当てをしたときに、月の君から旦那が言っていたことを聞いたのだが・・・何故だかとても腹が立った。
医療関係者でもなく、医学の勉強をして努力しているわけでもない旦那に何がわかると・・・。そしてずっと治療をしているこの行為は信頼できないのかと、くやしくて仕事中もちょっと涙が出た。
それと同時に、「あぁ、旦那の言うことなら聞くのかー」と言う残念な気持ちにもなった・・・。
その日は結局、治療を続けても信頼してもらえてなかったのかなーという残念な気持ちの波がザブ~~~ンと溢れてきて、大きい波が来るたびにちょっとずつ涙腺が緩んだ。
辛い一日だった。
傷口は確実に小さくなっており、特殊な東洋医学の鍼(刺さない鍼)で組織の再生を促して治療していたから、全く問題がないとは思ったが・・・。
でも、本人は痛そうだったし、とりあえずこれまでの治療経過を先生宛に書いて皮膚科に行ってもらった。
〇〇先生御侍史宛と、わざわざ手紙を書くような珍しいやつは滅多にいないだろう、月の君は恥ずかしい思いをしたかもしれない。(恥をかいていたら悪かったなぁー)
万が一間違っていたら、私も勉強をし直さなくてはいけないし、反省をしなくてはいけないと思ったから行動に出てしまった。
でも心の奥では、これだけのことをしたんだ!という自分が偉ぶりたかったんだと思う。
結果は、今までの治療で良かったことが判明した。
ネットで調べたり、知り合いの医療関係者と相談してプラスモイストという湿潤療法に最適の素材の試供品を使っていたが、それは高いから使わなくて良いと言われ、普通に抗生剤入りの軟膏がでただけみたいである。
病院でもそんなもんである。
深部の痛みは、たくさん歩いて組織を動かしたことによりちょっと炎症が起きてるのかもしれない。(表面的な炎症反応はまったくないが)
骨折でもそうだが、骨は繋がったが半年過ぎても時々痛む・・・という話が時々ある。
人間の体の細胞は複雑である。ひとつひとつが繋がって生きていて、体を当たり前のように支えてくれている。
手紙を渡す時に、月の君が「旦那に言われたから病院に行こうと思ったわけでなくて、痛かったから行こうと思ったんです」と言われた。
冷静に考えれば私の思い込みで、それはそうなのかもしれないが、その時点では私としてはどっちでも良かった。単純に、月の君が本当に納得できればいいと思った。
人の心を変えようなんて思うのはおこがましいことだ。
でも、今勉強している様々な知識は趣味でやっているもではない。開業しようとして本気で勉強をしている。
相手を治療しようと思った段階で、本気で立ち向かってやっている。私はそれを月の君にわかってもらいたかったのかもしれない。
人には自分の想いや努力なんて全部通じるわけがないし、知っているわけがないのに・・・職場で不機嫌になってしまって、ダメな人間だと思う。
心も簡単に鍛えれたらいいのにな。