さぞ私は幸せなんだろうな
君がいない世界にいたら
こんなに君のこと考えなくて済んだし
無駄に嫉妬しなくて済んだし
君に束縛していてほしいなんて汚い性癖に気付かなくて済んだし
自分の醜さに項垂れなくて済んだし
君と二人で生きれたらな!なんて無謀で淡い希望を抱かずに済んだし
必ず君と私に訪れる死を考えずに済んだ
君に私の時間いっぱい盗られちゃった
そんなんじゃなくて
盗まれるような心の隙間を作っていた私の方が馬鹿だったのね
できたらでいいんだけど
私の最期のお願いを君に聞いて欲しい
いきなりなんだよ!
って思うでしょう
一個でいいからお願いします
なんでもします
お願いはこれ
君にわたしの幕をおろしてほしい
君の手は汚さないよ
君の心に仮に傷が残ったとしたら
そんなもん他の女がいくらでも満たしてくれる
人間なんて忘れる生き物
そうしてくれたら私一番美しい顔で君とさよならできるのよ
私の生きてきた中で一番美しい顔を君に見て欲しい
そんなこと
現実では不可能かと思って
頭の中でグチャグチャにして
まるめて
ポイッとしたはずなのに
次の日にはまた私の頭の中で今か今かと待ち構えているのね あはははは