たいしたことではないけれど、思い出したことがある。
高校生のとき色々ときつかったもんで、学校のカウンセラーにお世話になったのだが
部屋に入った瞬間、「あら珍しい。すてきな笑顔ね」と言われた。
そのとき私が考えていたのは、あらかた「この人は他人。心配かけるまい」というようなことだった。
話しているうちに、カウンセラーも同じく難聴持ちなのが分かり、聞こえにくいと大変ですよねーというような話をした。
どうも彼女は色々と不安だったらしく、私がどういうふうに生活してきたのかを聞きたがり、なぜか私が励ます側にまわった。
やらかしたことや周りの気遣いがありがたいことを話すと彼女が笑うのが嬉しくて、長いこと話した。
そのうち私の悩みの話になり、いくつか愚痴を言い、進路の話になったとき
「どうしてそこに行きたいの?」と聞かれた。
好きだから、と私は答えた。
彼女が「私は文系だから理系のことは分からない」というので、また色々話した。
机が何でできているか想像するだけで世界は無限大とか、数とグラフは綺麗とか
おそらくもっとぶっ飛んだことを言った。
私はたぶん目を輝かせていたと思うし、それを見たカウンセラーも嬉しそうだったから私はとても嬉しかった。
最後に、家族のことでどうしても相談したくて話した。
「大丈夫よ。あなたにはあんなに好きなことがあるんだから。親御さんにはそれもないの。きっと苦しいわ。あなたはとても幸せよ」
彼女は言った。
ありがとうございます、と笑う私をみて、「その笑顔ほんとにすてき。好きよ」と言ってくれた。私はまたお礼を言って部屋を出た。
部屋を出て1分も経たないうちに、ひどいめまいがきた。吐き気がとまらなかった。
しばらくして、やっと具合がよくなって心に残ったのは、強烈な罪悪感だった。
当時は考えるのが面倒だったので「なんかしょーもないカウンセリングだったな」で終わらせたが
改めて書いてみると、あの短時間で自分の問題点が幾つか出たのだなと思う。
今もあまり暇ではないので、取りあえず適当に終わらせておくが
めっちゃ好き!楽しい!という気持ちと、何かしら苦しむ気持ちは同居しても構わんし、隣の人と全然違っても構わんという
当たり前っちゃ当たり前のことだけど自分はわかっていなかったので、書いておく。
あとは、まあ、あの時は残念でございましたねと。
あいかわらず、
極限めっちゃ可愛い。振動きたーやったーー!
という感じなので、
あと2週間げんきに突っ走ってこうね!がんばろう自分。
hatose