♪『僕は今星を見ていたよ。1人じゃないってことは1人の夜に分かる。これから君に伝えたいことがあるんだ。』
君のいない世界の中のひとりぼっちの正解。
終わりはいつの日か『ぼく』と『きみ』になっていったんだね♪
僕は、先月の中旬。大切な人を失った。彼女は、8年前から脳腫瘍と闘っていた。僕は、彼女の希望で出来る限りのことは何でもしていた。
去年の夏休み。彼女は一時退院することが決まった。車椅子に乗った彼女の希望で向かった先は、星空が見える丘。彼女は、涙を流しながら言った。
『私…来年の桜が咲く前に、この星空に行くの。ごめんなさい。桜を見に行こうって約束したのに…』
彼女は、僕の腕の中ですすり泣いていた。その声は、静かな夜の丘に響き渡っていた…。
今でも、その言葉を鮮明に覚えている。
僕は、君に伝えたいことが出来なかった。だから、今、言わせてくれ。
「僕と結婚してください!!」
そして…「ありがとう!僕は幸せだった!」
☆陸翔☆