今日見た夢
それはリスカをしてる夢。
真っ白な部屋の中白黒のボーダーの服を着た私はベットに寄りかかってリスカした
すると、背を向けていた扉からがちゃがちゃと音がする。慌てて袖で隠した。
顔を覗かせたのはS
Sは、母の友達の姉の子供。同い年ってこともあって、よく遊んでた。でも夢の中のSは、今より少し大人っぽいかんじがした
気が付くと、真っ白な広間に居た
知らないのに、知ってるような人達が輪になって何かを話してる。日本語なのに、何言ってるのかわからなかった。
皆話しを聞いてるようで聞いてない
目線もあっていなければ、顔と声があってない。ニコニコしてるのに、
「つまらない」
「その話しは聞きあきた」
とか、そんな黒いことをいっている
そんな変な人達を見ていると、手のひらに何かがつたってくる感覚。
きっとこれは、放置してたら垂れてくる
皆みたいにぼぉーっとしてるSの服の裾を摘まんで軽く引っ張って「何処かに手を洗える所はありますか?」と聞いた
Sなのに別人みたいで、敬語でたずねた
さっきまでの無表情が優しい笑顔に変わって「おう」って短い返事
真っ白な廊下を歩いて行く。
白い扉。扉のない部屋
同じような景色がずっと続いてる
迷ったら、元の場所には戻れないだろう
袖はぐっしょりと濡れてるし
手をつたっている液体は止まらない。
でも赤は床に落ちると、白に変わる
やっと着いた所は、扉のない部屋
「行っておいで」って声がしたから、気付かれる前にと思って早足で入った。
沢山の洗面台が並んでいる
奥まで進むと、カーテン付きの個室がある。この辺は人が多かったけど見られたくないし、私はカーテンの個室に入った。
入ってすぐに、鏡の自分と目があった
驚いた顔の次に、即席の笑顔。いつも私が大人や家族に見せる顔。もちろん今の私は笑ってない
『シャッ』カーテンが勢いよく開くと
怒りに顔を歪めたSが、鏡に写った
怖かった。Sではない。逃げなくちゃ
Sを押し退けて出ようとしたけど、腕を掴まれて逃げれない。「助けて!助けてください!」と叫んでも、まわりの人は真顔のまま「大丈夫?」「助けなきゃ」と言ってるだけ。動いてはくれません
部屋の中に引き込まれて、透明な水が私の腕にかかると赤は黒に変わる。
血がなくなってしまうことが怖いのか
さっき見た怖い人が怖いのか
黒が無くなるのが怖いのか、私はずっとガタガタ震えながら「怖い、やだ、やめて」と呟くしかできなかった。
ふと、鏡の中の自分が切なそうに涙を流していた。多分今の私は怯えた顔で涙を流しているのに。鏡の中のSは優しい顔で私の頭を撫でている。こっちのSは私に覆い被さるかんじでずっと腕を洗ってる。
墨みたいだった血が、ドンドン白になっていく。Sが何を言ってるのかわってきた。
目が覚めた時は、涙で顔が濡れてた
隣にSが居た。夢の中と違って気の抜けた寝顔だけど、すっごく安心した
兄弟が居たらこんな感じかな
多分夢に出てきたりして安心させてくれるんだろうな。
にしても変な夢だった