中３で死ぬ決心をした。死ぬ前に女を一人くらいぶち犯してやろうと思い公園に行った。しばらくすると一人の女が。そいつの

死にたくて死にたくて消えたかった
パチンコに競馬、賭け事に溺れる母親。
ろくなものも食えず、毎日汚ねえ染みだらけの服着てた。父親が帰って来ても掃除もされてない部屋見て舌打ちして、酒持って自分の部屋にいっちまう。
何にもしてねえのに、いじめられた。
のびっぱなしの髪を、金がないから近所のおばちゃんに切ってもらった。
洗濯も覚えた、料理も簡単な物を自分で作った。掃除して、親父に褒めて欲しかった。
親父は帰って来なかった。
他所で女をつくって出ていった。
パチンコ打つ金がない
競馬にかける金がない
夫はガキのせいで出ていくし
なんで私ばかりこんな目に……
俺のこと睨んで、ぶつぶつ

親父が出てってすぐに孤児院に入れられた
学校ではいじめられたし、家では話し相手も居なかった。ジョークも通じない俺は、孤児院でも孤立した

中学上がってからは、全部馬鹿馬鹿しくなった。まともなとこに産まれたかった
同じ年代の孤児も調子にのり出す頃。
今までスルーしてた俺はつまんないいらない奴。学校の部活やらのストレスをぶつけるサンドバックにされた

中３で、死ぬ決心をした。
高校とか行きたくねえし、やりたいこともない。糞みたいな野郎どもの通学鞄に犬のフン入れて、孤児院を飛び出した。
真っ暗で、チャラチャラしたやつらがたまってる。死ぬ前に、女を一人くらいぶち犯してやろうと思い、公園に行った。
しばらくすると、一人の女が。
女って言うには幼いけど、別に誰でも良かったし、そいつの口塞いで茂みに連れ込んだ。押し倒されているというのに、女は暴れなかった。驚いたように目をパチパチさせて、「なんでこんなことするの？」って言った。俺もよくわからなかった。こいつは頭が少々弱いんだと考え、自殺するからその前にお前を犯すって一言。そしたらまた「なんで死ぬの？」死にたいから、生きたくないから自殺する。そしたら
「死にたいんじゃないでしょ？」
「変わりたいけど変われない自分が嫌で、頑張るのに疲れただけ」
思わず押さえてた手が緩む
ゆっくり起き上がって、俺の頭を撫でた
「よく頑張ってるね。偉いよ」
自分が今まで一番望んで諦めていた物を、知っていたかのように全部与えてくれた。蛇口捻ったみたいに涙がボロボロ出た

俺の一つ上の女は、バイト帰りだった。
公園のベンチで、バイト先でもらったお握りと肉マンを一緒に食った。
いつでも電話しておいでといい残して帰って行った。
電話をしたら本当にでてくれた。
それから、俺に高校をすすめてくれたりもした。馬鹿な俺でも行ける定時制の学校は、彼女もいた。

結婚して今日で１年
あの時のことは今でもしっかり覚えてる
大好きです。愛してます。ありがとう