あなた達の心を奪う全てのものが妬ましいです。憎いです。
私がこんなに頑張ってあなた達に釣り合うように努力していてもあなた達は私の方を見向きもしない。でもあなた達は他のものには簡単に心を許すんですね。どうして?私が醜いからですか?それの美しさが妬ましいし、それのもつ才能とか稀有さとか魅力とか全部全部妬ましいです。私もそういう風になれたらよかったのにね。
話しかけても無関心そう。でもそうですよね、あなた達は私に構っているひまなんかないくらいすばらしい志の持ち主ですから、これは皮肉なんかじゃありません、寧ろ私はそんなあなた達が大好きなんです。色んなことが得意で色んなことを目指しているあなた達が大好きで大好きで仕方ないんです。
だからあなた達が好きなものが大嫌いです。あなた達の生活を支配してやまないそれらが大嫌いです。そんなの全部無くなっちまえばいいんです。私だってそんな風に思われてみたい。私の事が頭によぎって勉強が手に付かなくなるくらい、そのくらい夢中になられてみたい。
でもきっとそんな事は叶いそうにありません。頑張るからわたしのことを好きになってなんていう願いは聞き入れられません。私は何の取り柄もないし、魅力のない人間です。いえ寧ろ、あなた達には私が人間にすら見えていないのかもしれません。私があなた達に好かれるなんて、万が一億が一にもあり得ないことでしょう。そうしたら、わたしはどうすればいいのでしょうか。
絶対に愛される事がないとわかっていながらもなお愛される為の努力を続けるべきですか?それとも愛されないという運命を完全に受け入れて無感情にこれからの人生を生きるべきですか?
私はどうすればよいのでしょう。