ごめん。
俺は忘れらんない。
器の小せえ奴だからさ。
こんなんが先輩とか笑えるわ。
あれから1年と半年ってことか。
あん時の事まだ覚えてる。
お前を泣かせたのも覚えてる。
横で狼狽える俺はクソダサかった。
ごめん。
この時の事は
今でも正しいと思ってる。
中途半端な気持ちで付き合うとか
俺には出来んからさ。
ほら俺カタブツだろ。意外と。
ごめん。
あの時声が出なかった。
すぐお前って解ったよ。勿論。
少し大人になって可愛くなってた。
お前はなんか言おうとした。
でも俺が目を逸らしたから
何も言えなかったんだろうよ。
正直さ
俺はお前がただ恋に酔ってると
だから好きだと錯覚してると
思ってたんだよ。
じゃなきゃ
こんな女に告白しないだろ。
ごめん。
軽く見てた。
自分の事しか考えてなかった。
だから今もお前に縛られる。
あん時の顔が忘れらんない。
お前は早く忘れろと言った。
忘れてたまるか。
お前にとって一時の気の迷いでも
俺には一生残る言葉なんだよ。
本当に嬉しかった。
誰かの特別になれた事が。
いや一生ないと思ってたんだ。
だから、嬉しかった。
ごめん。
次に会う時は目を逸らさないから。
お前に逸らされても俺は逸らさん。
ごめん。
ありがとう。