はじめまして。
ちょっと、人生の転換期が訪れたので、語らせてもらえませんか。
最初からなので長くなりますが、良ければあなたの時間を少しください。
私はずっと、恋愛なんてできないと思ってたんです。
自分から人を好きになっても、返ってくる相手の好意を気持ち悪いと思ってしまう。相手の気持ちを受け止められずに逃げてしまう自分に、人を好きになる資格なんて無いと思っていました。
きっと原因は、自分の性別を認められない気持ちだとか、この私が恋愛なんて気持ち悪い、というありがちな自己嫌悪です。
ネットで自分と同じ人を探せば意外といるもので、それに対するアドバイスで当時よく見たものが「いつか大丈夫だと思える人に出会える」でした。んなアホな、そんな都合よく現れるものか、大体いつ現れるんだって思ったものです。でも、いるんですね。
出会った経緯はネトゲとかいう、到底褒められたものじゃないです。まともな神経してたら、初対面の男女が1対1で、しかもドライブとかしちゃいけませんよ。
でもなんだか私は、会ったこともないその人を無条件に信頼していました。電話やラインでのやりとりを繰り返すうち、人となりを知っていくうち、惹かれてしまったんです。
初対面で緊張しているはずなのに、彼の前では自然に振る舞えた。男性が苦手になってしまったはずなのに、彼と一緒の空間はとても落ち着いていて、安心できた。
同じ時間を過ごす内に、この人と色んな所へ行きたい、一緒に色んなものを見て回りたいと思いました。だから告白したんです。
惹かれていたけど好きになったわけじゃなかった。けど、理屈じゃなく一緒にいたいと私は思った。彼も、理屈じゃなかったんだと良く言います。
彼は私にベタ惚れで、私の幸せを願って泣いてくれるくらい純粋で誠実な人です。相手の好意を気持ち悪く思っちゃう現象も起こりました、けど二人で乗り越えられました。彼のおかげで自分の事が少し好きになれました。未だになんでそこまで愛されているか、よくわからないけれど、いつしか私も彼を愛していました。
本当に、わからない事だらけです。現れるはずないと思っていたのに、都合よく現れてしまいました。
この2か月、色々ありました。少しでもボタンを掛け違ったら上手くいかなかったことだらけでした。でも毎度毎度、どんな困難も上手く収まってしまう。出会った経緯もあって、まるで運命だなんてお互い笑っています。
まあ、これだけ長い話をして結局何が言いたいかっていうと。
幸せをあきらめていた私が、幸せになったということです。
胸がドキドキするとか、駆け引きだとかは全くないけれど、ただただ穏やかで心落ち着く幸せなんです。
これでお話は終わりです。
あなたの貴重な時間をくださって、ありがとうございます。