眼を閉じて次に開くとき
世界が終わっていればいいのに
眼を閉じたら
そのまま開かなければいいのに
眼を閉じて次に開くのが
何億年も先の誰も知らない世界ならいいのに
誰も私を殴らない世界ならいいのに
誰も私を蹴らない世界ならいいのに
誰も私を必要としない世界ならいいのに
毎日笑って過ごせればいいのに
必要とされたらどんなに幸せなのか
こんな感情捨ててしまえ
私なんか消えてしまえ
この汚い傷のついた体で
誰がお前を愛するんだ
眼があっても人の心まで見えない
もし見えるなら誰か私の心を見て
その眼で覗いて
私の気持ちを知ってしまえ
踏み出した足が重い
戻る足も重い
いつからだ
明日太陽が昇ったら
主役が2人起きてきて
おまけの私は
主役の言う通り動くだけ
月が見下すまで動くだけ