嬉かった。
楽しかった。
こんな幸せが永遠に続くんじゃないかって
思ってた。
友達と遊んで、充分なくらい寝て、いっぱい金貯めて…。
楽しくて楽しくて。
あいつらと過ごす時間が、
あまりに楽しくて。
徐々に迫りつつある黒い大きな恐怖に気付かずに…。
そして刻一刻と迫る世界の終わり
それでも身体は思うように動いてくれなかった。
なんでだ。どうして俺がこんな目に遇わなきゃいけねえ。なんで…。
どれほど当たり散らしても誰も答えてくれない。そう…来てしまった。
ついに恐れていたことが。
空白のノート
消えた提出物
一度も開いていない参考書
テストという地獄行事
日本人に出された英語で書く夏休みの日記は
どれほどまでに鬼畜だろうか
徐々に増えてそれは俺を嘲笑うかのように
もうすぐ、世界(夏休み)が終わる
Time waits for no one.
誰か助けて