なんだか思い出したのは。
こじれにこじれ、ねじれにねじれ。
真実はどこにあるのかと。
自分はどこにいるのかと。
迷った白い少年だった。
壊れないように、壊さないように
そっと罪を被るような。
本当にそれで良かったのかと
本当にそれでおさまるのかと
ずっと嘆きながら、命を抱えていくような。
そこにはいない何かを。
そこにはない何かを。
誰も真実を知らない。
その当事者でさえも。
それでいいのかと。それでいいのかと。
それしか出来なかったのかと。
苦しみにも悲しみにも色があるのに
これにはまったく色がない。
色がないのに消えやしない。
消えやしないのに整頓しようとする。
さあ、いったいどこにあるのかね。
それでいいと言うのなら、笑うしかないばかりだ。
誰も気にしないものを、抱えていけばいいさ、と。
後悔とは違う狂気を携えて、自分を嘲るまでだ。
最初から壊れたものは、壊れることがないのだから。