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私の母親は立派な人だ。ただ最近死ぬ準備を始めている。母親が「私が死んだら何もしなくて良い」という

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私の母親は立派な人だ。
父親がいない中よく私を含めるこどもらを育てたものだ。ちなみに父親は早々と死別した。50歳位で死んだ。母親とは歳の差婚だった。
ただ最近死ぬ準備を始めている。それが冗談か本気かは分からない。でもまぁ、父親が死んだ歳に近づいてはいた。

私は親知らずが生えてきたと言った。痛くはない。と伝えた。
返事が「親である私は死ぬかもな」だった。
それ以上は聞く気をなくした。友人に親知らずは痛くないなら多分平気。痛かったら歯科に行くようすすめられた。
母親は最近大掃除をする。
他者には「終活を始めてるから」と笑いながら言っていた。
私も笑いながら「じゃあ、私はお母さんより先に死んだら良いね」と言った。ちょっとした反抗だった。

別に死んでしまうのは良い。いや良くはないけど、仕方がない。
私は長子である。私はまぁ家を捨てても構わないとされているが跡取りである。
下の子は色々あるが、私一人で生きていけるようにするらしい。
下の子は母親が生きている限り面倒を見るらしい。母親が死んだら私以外の手元に行くらしい。
それも別に良い。仕方がない。私に下の子の人生を背負い切れるかというと正直自信がない。

でも、母親が「私が死んだら何もしなくて良い」というのは何故か「仕方がない」と思えなかった。
辛かった。
「○○さんに任せてあるから」祖母でも祖父でも親戚の名前でもましてや私の名前ですらない赤の他人の名前であった。
勿論、面識がないわけではない。知っている人だ。優しい人だ。お人よしであろうと思われる人だ。困窮していた時食べ物を恵んでくれた人だ。

でも、何もしなくて良いと言われるのは、やわらかい言葉で包んだ拒否と感じた。
私の為を思っているのか、私が嫌いなのか分からない。
私は何不自由なく育てられた。感謝している。きっと私は片親にしては贅沢な暮らしをしただろう。わがままも言った。
だから 仕方がないのだ。頼りがないのだ。
何度も何度も母親は言う。私が死んだら、何もしなくて良いようにしておくと。
私には何もできないと考えているのだろうか。
それとも、死んだ後位、私に関わってほしくないのだろうか。
分からなかった。
家(この場合父親の方、母親は嫁に来ている)の墓にも入らないと言う。
無縁仏になるのかと問うと、○○さんに任せてるから何も知らなくても良い。と言う。
もう、良く分からなかった。

私が思うより、私は必要とされていない事を知った。
私はネガティヴだと思っていた。けれど必要とされていると思っていたあたり、ポジティヴだったようだ。それだけ笑えた。

これを打っている時母親は眠っている。もしこの時母親が死んだら。
実際、私は何をすべきか分からない。
ただ教えられたのは引き出しを開けて、そこに入れられている死に装束を準備し、○○さんに電話をかけることだけである。

寺の和尚も呼ばなくていいのだろう。
親戚に連絡を入れなくても良いのかもしれない。
多分思い当たるとすれば、○○さんと供養をするのだろうとは思う。
それ以上は何も知らない。葬儀屋も知らない、遺影になる予定の写真も知らない。

もしかしたら○○さんは知っているのかもしれない。
でも、私は何も知らない。知らされていない。もう良く分からない。ただ悲しいと思う。

私は私が母親を必要としていたように、私も母親に必要とされてみたかった。
まだ死んではいないが、葬式位、私の手で行ってあげたかった。

でも、その思いは親孝行ではない。我がままである。
何でこんな事が悲しいのか。凄い楽ではないか。意味が分からない。考えても仕方がない、分からないし、知らないのだから。仕方がないのだと最近いつも頭の中でやり取りしている。独りで。

私が思うより私は必要とされていないのだから仕方がないのだ。これから少しずつ、諦めていくしかないと思っている。

誰でも良いからぶちまけたかった。長々とした文は読み辛いかもしれない。深夜3時に近い。なので余計鬱鬱としてしまっているのかもしれない。それは反省しています。失礼しました。
45749通目の宛名のないメール
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名前のない小瓶
私はこの文章を読んでふたつとらえかたがあるような気がしました。

1つ目はあなたの言うとおり単純に関わってほしくない。
この場合あなたのことは嫌いなのかもしれませんね。
だから何も伝えず、1番信頼していて必要としているであろう○○さんに全て任せているのかもしれませんね。

2つ目はあなたの言うことと逆で、親として最後くらい、迷惑をかけたくない。
この場合あなたのことを本当に大切に思っていて、あなたの重荷になりたくない。母親なのに、不甲斐ないことはしたくない。だから信頼できる○○さんに頼んで、あなたには極力迷惑をかけないように、お母様が亡くなっても困らせないように、幸せに過ごしていけるように、伝えないのかもしれません。
あなたがお幾つなのかはわかりませんが、お母様からしたらあなたらずっと、お母様の子供なのです。だから、いつまでも守る対象としてみてるはずです。
守る対象に迷惑をかけ逆に守られるようなことがあったら、お母様としては、とても、不甲斐なく思うのではないでしょうか?

どちらの説も全くの他人が一部分だけをみて言う戯言にしか過ぎませんが、あなたの心が軽くなりますように。また、お母様ともう一度しっかりお話が出来る事を祈っています。
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