人間の関係が難しい人向け。
ポジティブめいたネガティブ。
大変だったんだって
辛かったんだって
それだけ言いたいだけなのに
だけど俺の方が辛いよ的な
カウンターパンチいつも喰らうのなんで
話し方が下手くそなのかい
それぞれの辛さなんて大体
向きが違うだけのベクトルだって事を
気付いてもらうにはどうすればいい
本当に寂しい時は
一人で居る時じゃないって知っているかい
雑踏の中で歓談の中で
ふと頭の芯が冷えてしまった時
笑わなきゃって思って作り笑いをしている時
多分君は気づいてもいないだろうね
本当はねいつもいつも
羨ましくて仕方ないって気付いているかい
きらびやかな宝石の数々を
素直にすごいなって欲しいなって
がらんどうの僕は穴だらけのまま思ってるって
知っているのだろうか
一緒に居たら小指の先ほど死にたくなるって
知っているのだろうか
まあだけどさ
多分君たちは世間的には良い人であり
世間的には変人がこっちなんだろうから
無理はしないで居たいねお互いに
試行錯誤を繰り返して
分かり合えないってことはもう分かったから
みんなが超音速が駆けていく中
自転車をぎこぎこ漕いでいるから
つまらない奴に見えるだろうけど
飛行機の窓から川岸の花の蕾がみえるのかい
だけど同じように
雨の帰り道からは雲の上の太陽はみえないんだ
口喧嘩している時は
大抵どっちも正しいんだって
経験上分かっているだろう
カレイとヒラメを見分けられないまま
大人になったって構わない
僕らはもう争わないでいようぜ
躓いたときには手を差し伸べたほうがいいって
教科書には書いてあったけど
泥のついた手を差し出すのはなんだから
綺麗で洗った手の時に
買い物袋も持っていないときに
気が向いたら差し伸べるだけでいいよ
税金みたいな善意なんて廃止しよう
夕立みたいな悪意が降らないのなら
それで良いって思わないかい
もしいつかお互い気が向いて
案外上手くやっていけるって気付くのだとしても
今はいらないよ
それは未来の僕たちに任せようよ
とにかくこれからは確かに手を切っていこうね
よろしく！
