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永遠の出口。友達にすすめられて読んだ本のタイトル。主人公、紀子のあゆんだ時間を平凡に、優しく紡ぐ物語

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永遠の出口。
小学五年生のころ友達にすすめられて読んだ本のタイトル。
小学四年生から高校三年生までの、
主人公、紀子のあゆんだ時間を平凡に、優しく紡ぐ物語。永遠へのあこがれと、それでいて限りあるものを愛おしむという主題。
あの頃この小説のどこのあたりが特に好きだったのか、正確に思い出すことはできないけれど、いま、高校三年生になったわたしが
あのころのわたしと同じものを読んで胸をときめかせたのが不思議だった。
あのころから、色んなものが変わったのに。
友達も、趣味も、社会も、わたし自身も。
やっぱり、どこまで進んでもわたしは永遠にわたしなのかもしれない。
そう考えて、
どこかにあるかもしれない、ないかもしれない「永遠」の浪漫に思いを馳せる。
まるでどこかの主人公。

なにより嬉しかったのは、主人公とほとんど同じ長さの時間をーー七年を経て、この小説にめぐりあえたこと。ほんの少しだけ、文庫本の厚みだけ、わたしも厚くなれたような。

ただそれだけの、ちぃちゃな幸せの小瓶でした。
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名前のない小瓶
私にも、大切な本があります。
小学4年生の時に、たまたま図書室で見つけた本です。
タイトルは「生きのびるために」。
戦争を生き抜くアフガニスタンの少女の物語です。
読んでるうちに、私がその主人公の少女になったような気分になる位、引き込まれていました。
テンポがよくて、読みやすくて、もう夢中でした。自分で本を買って、何度も何度も、繰り返し読みました。

大人になって、その本にもう一冊続編があるのを知りました。
今まで読んできた「生きのびるために」と続編「さすらいの旅」、更にその続きがあったなんて‼
感動でした。

手に取って、最初のページをめくるとき、ドキドキしました。
読み進めて、登場人物の名前を文中に見つけるたび、私は泣いていました。
嬉しくて。
その登場人物達は、いつの間にか私の大切な"人"だったんだと気付かされました。
ずっと思い出の中に大切にしてきた友達たちが、今、生きている。やっと会えた。そんな思いでした。

初めて読んだときのワクワクを思い出しながら、またワクワクしている自分をなんだか微笑ましく思いながら、
こんなに大事なものがある事に嬉しくなって、感謝しました。

あなたの小瓶を拾って、なんだかたまらなくなって、沢山書いてしまいました。
あなたの小瓶のおかげで私も幸せな気持ちです。

ありがとう。
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