新井素子さんの「くますけと一緒に」
図書館で見つけて、一目でびびびっ!っときて借りてしまいました。
新井素子さん、初めて読んだのですが、なんだかとっても特徴的。
こんな文章もあるんだなぁって思いながら、さくさく読み進めていきました。
主人公の小学四年生の成美に、なんとなく自分が重なって、胸がぎゅっってなりました
。
亡くなった両親から冷たい扱いを受けていた成美と、
ごくごく普通の家に育った自分を重ねるのは
なんだか申し訳ない気がしたのだけれど、
ひどくまわりに気を遣って生きている成美の考え方が、自分と似ている気がしました。
宛メにいる人の中には、
親にひどい扱いを受けている人、
いじめられている人、
嫌ってはいけない人がどうしても嫌いな人
いっぱい、いると思うのです。
そんな誰かにも読んでもらいたいなって。
私は、嫌いなものを嫌いって言っていいんだって思って、心が楽になりました。
後ろ表紙のあらすじのところにサイコホラーって書いてあったとおり、少し怖いなって感じたところもあるけれど、
とても素敵な本だったので、ここに流しておきます。