強くあれ、泣いちゃいけない、ハキハキと元気でいろ、「辛くても」。
そして運動も勉強も、「楽々と」こなせる、賢い人気者でいなさい。
私はいじめる側の人間だ。嫌いな奴を最下層まで落とすのが大好きだ。今まで嫌いになった3人、一人は退学、一人は不登校、一人は独りぼっちになった。皆地味で、何もできないくせにプライドだけ高くて、よく泣いて、すぐ大人に頼るクソみたいな存在だったなぁ。肌が白くて、儚げで、清楚系ビッチって奴?多い。
特にアイツ、悪口なんて全く言ってないのに、何故か言われていると勘違いして先生に泣きついたアイツよ。高校生にもなって先生に頼るなんてお子ちゃま!!辻褄合わない話で私を悪役にしようと奮起していたけれど、残念だったね。学年首席で人気者の私に勝てるはずないじゃんか笑
結局彼女はいなくなった。ばいばーい。
皆さあ。友人に裏切られただの、親が重圧すごいだの、馬鹿じゃねえのって思うよね。他人に期待かけすぎでしょ。そして私を親友と言ってくるアホ。おめーも馬鹿じゃん、駒、駒だよ。使い捨て。
でも最近、そんな馬鹿が羨ましい。
それは私に無いものを持ってるからだと思う。他人に縋り付く女の子のか弱さ、自分への甘さ、すっからかんの思考、頬を伝う涙…揃えばどれだけ無敵なことだろう。何も考えないで幸せに近づけそうだ。
もしかしたら、世界で一番不幸なのは私かもしれない。とても強くて、従者も兵も沢山いるけれど、抱き締めてくれる王子様はいない。多分一生来ない。
というより、私自身が王子様なので。昔から守る側なんだよね(気に入った子に限り)。それがこの頃、とてつもなく寂しい。でも期待は出来ない。しちゃいけない。私は儚げでも、か弱くも無いから。一人で生きていく運命なのだ、悲しくも。
悲しくも、ね。