野良猫に懐かれる私。
駐車場の野良猫。
出掛けた先の神社の野良猫。
道路をウロつく野良猫。
目が合ったと思えば、
ニャーと鳴きながら、駆け寄ってくる。
そんなに美味しそうな匂いするかい、私?
エサをねだってるのかと思いきや、
そうでもないようだ。
ひたすら自分の匂いを私に擦り付けてくる。
撫でてと言わんばかりの頭つき。
立ち上がろうとすると、私の足の前でごろん。
何がしたいんだい?
猫は飼ったことがないから、
撫でて欲しいポイントも分からない。
ただ頭を撫でることしかできないのに。
可愛いなって思う。
ペット可のマンションだったら、
連れて帰っちゃうだろうな。
こんな私に近寄って来てくれて、ありがとね。
いつまでだって、撫でてあげたい。
温かい体温が心地良いんだ。
フワフワの毛の感じも、
目を細める気持ち良さそうな顔も全部。
私の醸し出す寂しいオーラが、
野良猫を呼び寄せるのかな?
だとしたら、寂しさも悪くないかもだ。
人じゃなくたって、
何かに好かれることは嬉しいこと。
また会える日まで、元気で生きてね。
私もそろそろ引っ越すから、
今度はペット可のマンションにするよ。
もう一度会えたら、家族になろうね。