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世の中には親を嫌う人を親不孝者という人がいる。それでも私はあの人が嫌いだ。私はあの人を人として好きには

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ずーっと可愛がっていたインコがいた
初めて家に迎えたのは小3の夏
大好きで大好きでずっと動物がすきで
やっと飼うことを許されて嬉しくて仕方なかった。一生懸命世話をした
名前を呼んだら頭に飛んできて、ピーちゃんってお喋りもできるようになった

でも父親が嫌いだった
ちょっと普通の人とは違うんだと思う
気に入らないことがあったらすぐに暴れて私に手をあげる人
でも常日頃暴力をふるう人でなくて、優しいところもあり、今回のようにピーちゃんを飼うことを許してくれたり、台風の日に車で学校まで送ってくれたこともあった。
でもやっぱりおかしかった。殴られたりけられたり、夜中に布団ごと腹をけっぱくられ何事かと思ったらテレビのリモコンがなかったらしい。なぜか私のせいにし、小学校低学年だった私を殴る蹴る返せ返せどこへ隠したの繰り返し。のちに母も飛び起きてテレビ周辺を探し回りなんと父の寝室にリモコンが見つかった。父は謝る素振りもせず、お前だと思ったとそのまま私の部屋を去った。そういう人だった。一度キレたら手をつけられず、すぐに人のせいにし被害妄想がとんでもない人。自分の考えは絶対に曲げず、自分の失敗は認めない。どんなに非があっても。

ある日横浜へ行くことになった
その頃はもうピーちゃんは病気でいつ死んでもおかしくない状態だった。糞に血がまじっていたり、最近では糞さえもしない。餌を食べる量も拡大に減り、痩せこけて羽根も抜け落ちたボロボロの状態。動物病院へは行けなかった。父が反対した。うちにそんな金はねえ、と。年に1回旅行へ行くのに。そういう金はあるのに?中学生だった私に勿論そんな金があるはずもない。泣きながら土下座をし、縋り付くも父はそんな私を蹴飛ばし暴れ出しで為す術がなかった。動物は保険がきかないだ、別に病気じゃない、鳥に病院は必要ないなどと理不尽でわけの分からない怒鳴り。必死でなんとかパソコンで調べ、一番症状の似つくものが卵巣がんだ分かった。
どんどん衰弱していくピーちゃんを目の前に、私はピーちゃんを籠から透明なケージに移しかえ、周りにカイロをベタベタ貼り、なんとかゲージ内を温め保温することが精一杯。

横浜へ行く日、私は家に残ることを決意した。もう残り少ない日を少しでも長くピーちゃんと過ごしたかったから。
が、父はきれた。お前のために連れてってやるのに何だその言い草はとキレた。暴れ出し、喚き、止めようとした母にまで手をあげる。泣きながら私は父の指示に従った。殴られるのと蹴られるのが恐怖だった。そばにいてあげたいのに、そんなことさえも出来ない自分が無力で仕方なかった。

車に乗り、会話もないまま沈黙で街を抜けた。最悪の気分で赤レンガを周り、ワーポへ行ってビブレを周り、観覧車に無表情で乗った。幼い何も分からない妹がはしゃいでいるのを嬉しそうに父が見ていた。

家族ってなんだろう。
純粋にそう思った。
父は妹に怒鳴ったことはなく、暴力をふったこともない。もう何もかもどうでも良かった。道中、ピーちゃんのことしか考えていなかった。そして家にいた。ピーちゃんは死んでしまっていた。水いれの中に顔を突っ込んでいた。

泣いた。声もなく泣いた。父は命の大切さが分かっただろう、と一言言った。
もう何かを言い返す気力がなかった。
子供ながらに、子供は動物を飼うべきでないと強く実感した。病院へ行けないのだ。苦しむ家族に子供はなにもできない。結局金を払うのは親。私には、最低限の世話しかできないと。自分を殺し隊ほど憎んだ。なぜお金がないのに、動物をかおうと思ったんだろう。

あれ以来横浜へは辛くて行けない。
今も理不尽に時々キレる父親はいる。
今も時々殴られる。妹は相変わらず可愛がられている。

そして今、家に猫がいるが、父は毎回の検診をかかさない。この前猫が下痢をした日、大慌てで動物病院へ連れて行っていた。

世の中には、親を嫌う人を親不孝者という人がいる。親がいなかったら生まれて来なかったと言う人がいる。それでも私はあの人が嫌いだ。
父親でも、私はあの人を人として好きにはなれない。一生好きにはなれない。周りに何と言われようと、私には父を愛せません
名前のない小瓶
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名前のない小瓶
子どもと親が逆転したような家庭ってあるものですね。
うちも母がそうです

命の大事さを教えて「やってるんだ」ぐらいで、親気取りや驕った態度なんて、子どもから軽蔑されて当然だと思います

かわいそうなんですよ

看取る瞬間に立ち会えなかったこと、
本当に残念でしたね…

ななしさん

(小瓶主)
今なら自分はどうなってもいいから
ピーちゃんのそばにいてあげたかったと思っています

鳥と猫とで命を差別し軽視している父親に、命の大切さが分かっただろう、と言われた時は怒りをとおりこして呆れました

父にとってピーちゃんはどうでもいい存在だったんです。だから病院へ連れていってくれなかった。

それなのに、自分のお気に入りの猫は病院へ連れていく。この事実が悔しくて憎くてたまりません

ななしさん

ピーちゃん、御冥福をお祈りします。
私も実母を愛せません。もう私の中では捨てました。要らないから。
家庭で得られなかった分の穴は多分他のものでは埋められないけど、その分だけ別の何かを得られると信じています。

ななしさん

お父さん精神的な病気か障害でも持っているのでは?
と思うくらいの自己中心ぶりですね。
「親には無条件で感謝するのが当たり前、愛するのが当然」なんて言うのは幸せな家庭で育ち、尚且つ人の痛みがわからない人です。
家族である前にひとりの人間なんですから、嫌なことをされたら嫌いになるのは仕方のないこと。
別に愛さなくていいのです。
嫌いでもいいのです。
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