ちかごろ思うことと、ささやかな気づき。
あるいは、いつか書く小説の下書き。
なやみも悲しみも尽きないし、私は相変わらずからっぽ なままにずるずる生きていて、
だけど、大切な大切なひとの声をきょうもまだ聴いていられる。痛いけどうれしい、日々を送っております。
そんな毎日が終わってしまうことが。
痛くて、もうこの時間のなかに閉じこもってしまいたい。
きらきら、はほんのすこしだけのはずなのに、それのためにいのちがけ しがみついて。
しずかにこころがしんでゆくような、
要は私はすごくさみしい。
あなたの笑顔に 毎度ながら息が止まりそうになる私は、そうしてじっとしていようとしました。
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ふるい友だちに会ってきました。
みんな随分変わってしまった。
見かけも、なかみも。
なにを話していいのかわからずに、それでもことばを交わすうち
あの頃の私たちがいた。
すきなものも話すこともかわって、紡がれた空気は、新しい色をしているのに、何故だかよく知っている匂いがして。
あの頃と同じ話題では、そのときとおなじ気持ちではもうわらえない。
変わらないために、変わり続けること。
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出身校を尋ねられて、私がそのクラスメイトに言った学校名。
中学生のときからバスケ部の彼は、めっちゃバスケ強い学校やん、そう言って。知ってるの? そう聞けば、久しぶりに聞く名前をいくつも挙げた。
こいつは視界がひろくてパスが絶妙で。そう言って 彼の口から出た名前。それは私の、はじめてこいしたひとだったりした。
あ、懐かしい。
おもわずそう返事をして、
じぶんのことばに、いま胸に湧いたあたたかいようで心地よくにがい、ほのかにひかるものが、なつかしさ なのだと気がつきました。
いろいろなことがありすぎて、すっかり忘れてしまっていたけれど、その名前を、エピソードを聞いた途端についこのあいだみたいにおもいだして。
同時に、
後から振り返れば滑稽で、でもあんなにも必死だったことがあっさりと
なつかしい
ということばになっていることに驚いたのです。
かなしかった。
あの頃だって、はじめてのきもちとそのあまさを、抱きしめていた。
多分私は恋にこいしていて、だけど、だからこそたのしかった。
そうしてカラフルな世界によろこんでいた私も、もう忘れてしまっていたのです。
いまのこのしあわせ も、過ぎ去れば色褪せてしまうのかなぁ、って。
おもいだした景色は、すり硝子の向こう、角が取れてフォーカスがかかって。ほんとうはどうだったのかは、もうわかりません。
思い出がうつくしくなること。
素敵だとおもっていたけれど、やっぱりそのまま丸ごと、痛みも醜さも、おぼえていたかった。
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だけど。
名前を聞けばどのひともちゃんと、蘇ること。
忘れてしまおうとして追いやった記憶を取り出してみたとき、切なく色づいたそれに目をみはること。
確かにしあわせな時はあって、きっとそれは私をつくっていること。
そしてこれはいつか拾った小瓶に教わった。忘れていくから いまがうつくしいこと。
ああ、
いま が想い出になるのも、わるくはないのかもしれないなぁ。
一ミリだけだけど、そうおもったのでした。
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時が止まれば。
そう毎晩願うけれど、朝が来て 出逢うあのひとやこのひとの目が声が、一回いっかい新鮮にうつくしくて。
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そして、私が そんなに得意じゃなかった顔に冬の放課後をふとおもいだしたり、気にも留めなかった名前に夏の体育館をおもいだすように、
私が居なくなっても世界は変わらないようにみえるけれど、ちゃんと誰かのこころのかけらとして残っていることを知るのです。
きっとあなたのこころにも、
もう二度と思い出すことはないとしても私はすみつづける。
…って重‼︎ こんな長文で語られたら引くだろうなーー(´∀`) 絶対言わねえ。
でも、ひっそりとそんなことを願ってみたりも、します。
結局は私、みんなにおぼえていてほしかっただけかもしれないね。
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あしたの予定はまっさらなままに、それでも彼らと会えることをたのしみに、眠ります。
迷走ぎみな私だけど、そんな素の私をみて微笑んでくれたあなたと、お友達で十分です、どうかこれからも一緒にいられますように。
おしまいっ(*´-`)