すきだと、言ってもらった。
うん、ずっと知っていたような気もする。じぶんの恋に夢中で、目をつむっていたのは私。
大切な友達と思っていた。思いたかった。
いっぱい話を聴いてくれた。助けてくれた。いつも、みていてくれたのだろう。
こんな私なのに
本気の想いをぶつけてくれた。
片想いの辛さは痛いほど知っている。…つもり。
どれだけそれが潔いことか、覚悟の必要なことか。
それでも私は、馬鹿みたいにこどもなじぶんの恋にしがみついてる。
依存したりおままごとみたいなときもあった、
いまも迷い道のなか、
そんな汚れた気持ち。
どうせもう叶わないかもしれないけれど、そんな想いを捨てられないから、断ることが私のなかでは誠実なことだったの。そんなこと言う最低な私です。
どうしてこんなに儘ならぬ。
お願いだから謝らないでください。
私が屑だっただけなの。
ギリギリまで気づかぬ鈍感さ。
本能みたいに気がついてからも、答えは決まってるくせに、一緒にいることがたのしいなんて言って、切れなかったこと。
最後まで、嫌いにさせられなかったこと。
どうして。
私のことそんなにみてくれるひとなんてもういないかもしれないよ。
私のいま、すきなひとよりずっと、大切にしてくれていたよ。
私がまいにち思ってる、それよりまだ、本当の意味で綺麗な言葉、どうして受け止められないのだろう。
そうして私はこんな気持ちも、そのうちに閉じこめて思い出なんかにして、
じぶんが振られたら どうしてって泣くのでしょう。
現に、もうこんなふうにぱっと見 綺麗な文にまとめようとしてる。
お願いだから嫌いになってよ。
こんなひとのためにそんな声を出さないで。
そんなこと言ったって無駄なことだけははわかってる。
もう一度友達に、
そんなこと言えない、それだけが私の薄っぺらな誠意。