この感情はなんだろう。
友達が恋愛をテーマにした漫画を見せてくれた。
それは2次創作だったけどストーリーが凝っていて、「いい話」だった。
でも心の底から「いい話だなぁ」「キュンキュンするなぁ」って思えない自分がいた。
小さい頃はそんなことなかったのにね。
いつからか愛の物語をみてもなんとも思わなくなった。
でもどこか愛を求める奥底の自分がいるのも感じていた。
それでも誰かを愛せるのかわからない。
愛を求める奥底の自分よりももっと深いところで愛は邪魔だ、いらない、必要ないと叫んでいる自分がいる。
その声に従順に従っている自分がいる。
あぁ、そうか、別にいらないのか、と。
不自由なことは何一つない。
周りの人に「彼氏は?」「年頃なのに」と言われるのがめんどくさいくらいだ。
人間は誰かを好きになって愛するのが普通だから。普通とされてるから。
周りはみんな異性の話をしている。
あの子は優しい、あの子はかっこいい
そんなのもう飽きたな。
誰かを愛して子孫繁殖のために作られたこの体の性器も忌々しい。
純粋に誰かに恋している人は輝いてると言われる。
だけどその光になりたいとは思わない。
だってそれは違う世界だから。
自分には理解しがたいものだから。
人を信じて愛せるあの人たちは「すごい」人達だから。
なかなか人を信じて自分を託すってのは誰にとっても難しいことだと思う。
でも愛はそれを乗り越える。
でも僕は乗り越えられない。
こんな長ったらしい文章も誰かに話すことができたなら少しは楽なのかもしれない。
でもできない。
怖いから。
人に自分を託すのが、信じるのが怖いから。愛もないから。
よく周りに「お前は薄情だ」「情がないんだな」と言われるけど、ただ単に信じられないだけなんだ。
高校生になってまでこんなこと言ってると病んでるって言われるけど、本当のことなんだもの。
だから小瓶に流す。
それは私じゃなくて手紙だから。
自分が圧迫死しないように。
とりあえずこんな人もいるんだってこと、知ってくれたら嬉しいです。