ななしさん
仲良し過ぎてなあなあになっている?
それとも、仲良しな雰囲気を壊すまいと皆が気を使っている?
理由はいろいろあると思います。
私が初めてプロジェクトのトップになった時、上司から言われたことは2つ。
ひとつは、部下の代弁をすること。
弱味を見せまいとしてはいけない。上が頑張り過ぎると下が弱音を吐けないから。
いっぱいいっぱいの時は真っ先に「疲れた!」と言う。上層部から無茶振りされたら「理屈はわかるけど現場をわかってない!」と言う。
部下は上司が自分と同じ気持ちでいるとわかるだけでホッとするもの。「私もですよー」と一緒に弱気にもなれるし、「仕方ないなあ」と気をきかせてあげたくもなる、そんな可愛いげがリーダーには必要。
あと、上から褒められたらニヤニヤすること。そうすれば部下も「すごいですね」と心置きなく言える。褒められ上手、おだてられ上手になることも大事。
もうひとつは締めるとこだけ締めること。
人間だから、常に全員を見る、場の隅々まで見るのは無理。無理なことをこなそうとすると必ず余裕がなくなって、仕事の精度が落ちる。
部下も大人だから基本は信じて任せる、基本は自由にやらせてみる。羽目を外したりあさっての方向にいきそうになった時だけ手や口を出せばいい。
自分が育てようなんて気負わなくていい。部下が自力で伸びていく間の手助けを少しだけしてやればいいと。
そういえば私が出会えた素敵な上司達も、可愛いげがあり信頼を寄せてくれる、人間味に溢れた人達であったな、と思います。
アドバイスをくれた上司もそう。私の母親くらいの年の人が、繁忙期の時「もう無理…」としょんぼりしてうなだれるんです。かわいいでしょ?(あれ私だけ?)
もーいつまで経ってもしょーがないなーと苦笑いしつつも、この人を盛り立てていきたい、早く終わらせて趣味のタイ式マッサージ(笑)に行かせてあげたいと強く思わせてくれる人です。
自分の立場や評価より、部下を思いやれるあなたは素敵な方です。
きっと少し食い違っているだけです。仕事への情熱はそのままに、気負い過ぎているものを少しだけ緩めて。リーダーらしさじゃなく、あなたらしさを意識してね。
大丈夫です。良い成果が出ますように。