周りを傷つけないようにいい子でいたけど、いい子にもなりきれなくて、私ほんと馬鹿だね。残ったのは出来損ないの私

なまじ周囲が『良い人』だと、どうしても自分と引き比べてしまいますよね。自覚している自己評価と、周囲からの評価にギャップがあるのはとても気持ち悪く感じる。だから、自分が欲しい言葉は、彼らからは出てこない。

もし小瓶主さんがそう思っていらっしゃるなら、私と考え方が似通っているのかもしれません。
真綿で首を締められるように息苦しくて堪らないのです。他ならぬ自分が自身を嫌っているのに周囲には『自分』が受け入れられている。怖くて堪らなくて気味が悪い。周りは悪くないと知っているから、彼らのせいにも出来なくてまるで袋小路に迷い込んだみたいだ。それでも必死に踏ん張った。だけどそれも永遠には続かないとどこかで悟っているのです。
だから、ここに書きこんだのではないでしょうか。

私をはじめ、『自分が大嫌い』な人間は、弱さを語ることを避けるのだと思います。自分にとっては弱点でも、相手からすれば造作もないことであるように思えるからです。真剣に悩んでいることを軽くあしらわれるなんて、誰だって御免でしょう。
という訳で、自分の中で完結させなきゃ=そんな事で苦しんで悩む自分が嫌＝堂々巡り、の出来上がりです。

だから、しがらみを超えて書き込んでくれたあなたに、性格の悪い私から二言三言。
自ら価値を最低まで引き摺り下ろして、そんなに自分を蔑む言葉を、貶める言葉を吐いてまで安心したいですか。傍から見ればそれは自傷以外の何物でもないのですが、そんなに楽しいですか。その言葉を取り込みすぎれば、今度は悲鳴すら上げられずに自分が『生きたまま死ぬ』可能性もあるのだと気付いていますか。

目に見える傷だけが自傷ではありません。
最初から間違えていたと『良い子でいるために頑張っていた』過去の自分を否定して、どうして未来の自分を信じられるというのでしょうか。
ヒトをRW規格と同じに考えないでください、上書きしてもどこかしら残滓があるものだからです。
『変わるのが怖い』？実に結構、良い考えです。我々一般人は、トランスフォーマーやその他大勢のヒーローではないので、まず自分自身が変わる必要すらないのです。
変えるべきは手段だと私は思います。
例えば、ギリシャ神話のイカロスは空を飛ぶために翼を作りました。願っただけで翼は生えないと知っているからです。結末こそ死でしたが、あの話こそ『手段を変える』ことの分かりやすい具体例ではないでしょうか。

小瓶主さんは自身を『出来損ない』と評していますが、文章を読んだ私は、あなたは聡明で優しい人だという印象を受けました。
でなければ、家族を傷つけたと悔いることはできなかったはずです。
だから、今は『泣いてみる』努力をしてみませんか。
自室が憚られるなら、例えば水音が響くだろう浴室はいかがですか。
泣くという動作は、存外に体力を使いますよ。1回で全部は流れないでしょうが、自分に残る蟠りを少しでも消せたなら御の字です。その後で、家族に対して『ごめんね！』と投げかけられたなら更にgoodです。
詳しく理由を聞かれたら、はぐらかすのも一手ですｗ
すぐに見捨てる赤の他人との違いは、些細な言葉でも拾い上げられる精神にこそあると思います。

とんでもなく長い文章になりましたが、優しくて賢いあなたに少しでも届いているなら、私はとても嬉しいです。