気付いて欲しい。
もうさ、いい加減気付いてよ。
私が会社を辞めたいのは、
仕事が理由じゃない。
いじめられてるんだよ。
「いい会社だし、辞めるのもったいないよ」
「事務職の正社員だし、ずっと働いてよ」
そうじゃないんだよ。
そんなの私だって分かってる。
あなたがそう言うから、
ずっと我慢して会社行ってるんだよ。
気付いてよ。
この間の飲み会、私いなかったでしょ?
私だけ、誘われてなかったんだよ?
この気持ち、分かってとは言わない。
だけど、言わせないで。
察して。
努力しても何も改善しなかった。
それどころか、
ますます状況は悪くなるばかり。
気付かないフリしてやり過ごしてみたりさ。
いじめられてる、
そう受け止めるまでにも、
ずいぶん時間がかかった。
だから、言わせないで。
いじめは辛いのよ。
少なくとも、私は辛い。
あなたには分からないんだろうけど。
気付いて、察して、
寄り添ってくれる人が欲しい。
あなたがいても、
あなたがいるのに、
私はこんなにも惨めで孤独で寂しい女だ。
…ごめん。
ちょっとやつあたり。
あなたは連日深夜まで仕事して、
定時で毎日帰ってる私よりも100倍忙しい。
分かってる。
寄り添ってあげなきゃいけないのは、私。
明日はあなたの好きなケーキを買って帰ろう。
久しぶりに会えるんだ。
あなたを精一杯癒そう。
私が察して欲しいと思っているように、
あなたが察して欲しいと思っていることを、
察することができる人になろう。