心があたたかい人の言葉って、ほんとにあたたかいし、すごい力を持っているんだな…。
緊張してた。不安だった。「まだまだ1人じゃ出来ないよ。」って叫びたかった。
今までは後ろに先輩がついてくれた。何かあれば、すぐ聞けた。でも、今日はテストだった。先輩がいないものだと思ってやる日だった。
すごく怖かった。まだまだ分からないことだらけで、レジの操作しか覚えていない。緊張で不安で、泣きそうで倒れそうで…。表情も固くなって笑顔なんか作れなかった。
「大丈夫だよ!」
突然声がして、両肩に力強い手が置かれた。驚いて顔を上げると、別の先輩がいた。
まだ、自己紹介をして2~3日しか経ってないし、交わした言葉も自己紹介と「お疲れ様です。」ぐらいだった。
それなのに、笑顔で、肩に力強く手を置いてくれた。先輩は笑って、そのまま別の業務に行ってしまった。
「あ、ありがとうございますっ!」
そういうのが精一杯だった。4年前からの夢で初めた今のバイト。一緒に働く人は、すごくいい人しかいないことは分かっていた。だけど、「ここまでか…。」と思った。何年も一緒にいる友人が社交辞令で言うどんな長い言葉よりも、ずっとずっと温かった。
人って、ほとんど関わりもなかった人にこんな言葉をかけられるんだ。そして、こんなに気持ちを受け取れるんだと思った。
別の先輩は、「後ろにいる先輩には聞けないけど、私たちには聞いていいルールだから、何かあったらすぐ呼んで。絶対行くから。」とレジ交代の時に行ってくれた。その人も、自己紹介と挨拶くらいしか話したことない。
「人ってこんなに温かいんだ。」
そう思った。
相変わらず緊張はしていたが、不安はなくなった。
テスト中も、話したこともない隣のレジの先輩がサポートしてくれた。
お客様に質問された時、一瞬後ろの先輩に聞きそうになった。けど、聞いてはいけないことを思い出した。「どうしよう。」と頭の中が真っ白になった時、さっき先輩が言ってくれた、「何かあったらすぐ呼んで。」という言葉を思い出した。
レジを離れることは出来ないので、決まっている言葉を大きな声で言って、誰かを呼ぶことになっている。私はそれをやったことなかったから、「誰も気づいてくれないんじゃないか。」とかいう不安を感じた。でも、思い切って言ってみた。
すると、さっきの「何かあったらすぐ呼んで。」と言ってくれた先輩が、本当にすぐ来てくれた。お客様への対応も一緒にやってくれて、「1人じゃないんだ。」って思えた。
明日からは、先輩はつかずに1人で仕事をすることになる。怖いけど、緊張だけど、人の温かさを感じれたから、頑張る。
私もいつか、こんな先輩たちになりたい。
ななしさん
良いですね。良い人達に恵まれて。
私もこんな良い人達に恵まれたかった。
だから私が尊敬出来るような人を目標に精進です!知らない人にも優しい人間でありたい。やっぱり心が腐っていくのは嫌なんです。あの人性格悪すぎ!と思われるのは損です。長い目で見ても損です。
あと単純に恨まれたくはありません。人から恨まれる分、不幸になります。私は周囲が腐っていようが私は私を大切にして、私は腐っていく人間には染まらないようにします。
自分を持たない事には変われない。人に流されて気にしいな人は自覚が無いかぎり、ずっと言い訳をして出来ない、出来ないと逃げていくのだろうなと思いました。内側を変えるには自分の意志と意識がどれだけあるかによります。