知らない一面ができるのが怖い
知らないうちに遠くに行ってしまうのがたまらなく嫌
穏やかな風にのってきた些細な噂でも、胸がもやもやする
何気ない会話、何気ない既読、何気ない間。音の間。そんな時間でさえも、不安になる。
何をしているんだろうか。
他の子と話しているんだろうか。
無視してるのだろうか。
噂は噂だろうか。真偽とはどこだろう。何をもってしてそう確信できるだろうか。
世界にはいろんな人がいる。
俺より有能な人もいる。
俺を選ぶ理由なんてこれっぽっちもない。優先する必要もない。どうやったら届くのだろうか
生まれた場所の違いだろうか。知ってる情報の量だろうか。何が足りなくて君に届かないのだろう。
君を完全にわかりたい。
知って安心したい。
嘘なんて一つもないと確信に浸りたい。
いろんな人が見え隠れして、その度に気持ちは揺れ動く。
よくわからない発言に思考を張り巡らせる。
わからない。君のことがいつまでたってもわからなくて、いつも思ってるよ
怖い。このまま何も知らない方がいいのかな。
君を知りたいのに、知るのが怖い。
知れば知るほど、不安や嫉妬や嫌悪が増える。
容易に俺が知らない領域に入り込む人たち。
そばにいれたら変わったのかな。
また、知らないことが増えて、俺は増えないまま。孤独で辛い。
ー君の特別になりたい。
ー君の力になりたい。
ー君の側に居たい…。