考えると、何かを少しでも考えようとすると蓋が開いて奔流が押しよせてくる。流れに巻きこまれてもう何もかもが一度にやってきて破裂しそうになる。
やっとのことで蓋をして、もう何もする気力もないと気付く。死人のようにただ横たわる。少しでも意識を働かせると凄まじい恥焦り絶望がいちどきにやって来る。
石のような意識で蓋をしてさらに押さえこんで、用を足すにも自己嫌悪のかたまりとなる。
何をやっているのだろう。
最近また泣くようになった。
分かっている、でももう頑張りたくない、何の喜びもない、頂でようやく希望をつかんだと思った刹那、虚しさがわきあがり全てを覆った。
ごまかしには限度がある。引きのばし、伸ばしに伸ばしてやってきた。
いつ切れるだろう。切れた時が果てる時。
そうだったらいいのに。