最近、用水路に捨てられている自転車を見つけました。
見た感じキレイで新しい自転車のようでした。
よく見ると自転車には中学校の登録ステッカーが貼ってあり、防犯登録のシールも貼ってありました。
きっと盗難され、乗り捨てられたんだと思い、用水路に入り1人で自転車を拾おうとしました。
途中で通りすがりのおじさんに手伝ってもらい、やっと拾い上げた自転車は購入した日にちが書いてありました。
買ってからまだひと月ほどで、やはり中学生のものと思われました。
私は昔、中学入学祝いに、父親に自転車を買ってもらいました。
その一年後に父親は交通事故で他界し、私は親戚に引き取られました。
その家の夫婦の旦那が私の自転車を勝手に使用していました。
居候の手前、乗られるのは嫌だとは言えず我慢していると、駅に置いていた自転車が盗まれたと言われました。
死んだ父親が買ってくれた自転車。
私は本当に悲しかった。
自転車くらい、という夫婦の軽い考えや言い方にどれ程傷ついたかわかりません。
用水路に落ちていた自転車に、当時の自分を重ね、辛くて泣いてしまいました。
警察に連絡し、警察が到着するまで持っていたティッシュで自転車をキレイに拭きました。
帰ってきた自転車を見て、泥だらけではきっと悲しむと思ったから。
それでも、中学生の私はまだ泣いている。
ななしさん
つらかったね。
その自転車はお父さんの形見みたいなものだもんね。
その悲しかった気持ちをちゃんと感じきれるように今回の出来事は起きたのかもしれないね。いいことをしたね。
たくさん泣いてしまおう。大事なものをぞんざいに扱われて、その結果盗まれて、悲しい気持ちも尊重してもらえなかったこと。
文章に書いたり、声にして吐き出すだけでも消化される気持ちはあると思うんだ。
夫婦にあのときは傷ついたって気持ちをぶつけてもいいかもしれない。
(私は10年越しくらいにあのときはつらかった話をしたら謝ってもらえました。謝ってもらったところで返ってくるわけじゃないけど、つらかった気持ちを知ってもらえただけでも落ち着きました)