私は性別を超えて自由にいたい。
きっとこれを拾った人は『は?』ってなるでしょう。
でも、知ってほしい。こういう訳の分からないことを言う人もいるんだって。
私は体が女です。それは分かってます。
だから小さい頃プリンセスに憧れてお遊戯会でお姫様役にもなったし、彼氏も作ったし、スカート履いてクラブに行ったこともあるし、好きな人と出会って結婚したし、子供だっています。
でも、それだけじゃない。
私の中にはずっと男の俺である部分があって、その時はかっこよくなりたくてお遊戯会で西遊記の孫悟空をやったり、彼女を作ったり、ズボンに革ジャン…ショートヘアをつんつんヘアにしてバンドしたり、車を弄って仲間と走りに行ったり、未だに可愛い子を見ると胸やお尻を追いかけ凄くドキドキする(もちろん浮気はしないけど)。
ずっと自分が異常だと思ってた。世の中は男か女かしかない。男でいるとき、女だと考えてしまうのは体のせいだ。体を変えるために手術するべきかもと悩んで泣いたこともあった。
それを知ってる友人からずっと思春期なんだと。厨二病が悪化しただけだって言われてた。
だからずっと男である自分を隠して日常であれ?ってなっても苦しくても『これは異常だ。大人になるんだ』って抑えてた。
それを長年のアメリカ人の友人に話すと笑われ「何故隠すの?おかしい事じゃないわ。それはアナタなのだから素直にいなさい」って言われて『Xジェンダー』って言葉を教えてくれた。
これには沢山色々な判別があるみたいだけど、自分の場合は『不定』ってものらしい。
性別が流動的に変わるって説明を受けて凄く分かる、というか…凄くそうそれ!って言いたくなった。
と同時に家族に申し訳なくなった。
自分は女ですって胸を張って言えない時がある。その時、母親でいられるか。
まぁ、結論から言えば夫はOKでした。夫には「そんな気はしてた」と言われ、むしろ素直でいなさいって怒られた。幼い子供たちのことは今までと変わらず2人で考えていこうって。
凄くスッキリした。胸の奥の底の方につっかえていたものが取れたような感覚。
これは理解されるものじゃないって分かってるけど、自分は今凄く幸せです。
男であることも女であることも間違ってなかったって気付いたから。
自分みたいな人がこの手紙を拾って悩みがなくなりますように。
名前のない小瓶
55864通目の宛名のないメール
お返事が届いています
キングテレサ
凄く心の広い旦那様ですね!そう言われたら凄くスッキリするし、胸の奥の底の方に閊えていたものが取れますよね!「素直でいなさい」、それがあなたにとって全ての答えだったのですね、これからも素敵な旦那様とお幸せに!
名前のない小瓶
旦那さん、理解のある素敵なお方ですね。
尊敬します。
わたしはXではありませんが、
同じくマイノリティにあたる人間です。
(これだ!という確信は
まだないのですが……)
ですから、周りとなんか違うな?
わたしはおかしいんじゃないか?
という感覚がよくわかります。
小瓶主さんはXジェンダーという
新たな名前(枠)を知って生きやすく
なったのですね。
これからもあなたらしく輝いて
生きていってください。
あなたとあなたのご家族に
多くの幸せが訪れることを願います。
ななしさん
たまに胸をなかったかのようにしたい時もあるし、逆に胸を大きく見せるようなブラをつけたりする時もある。
これってXジェンダーに該当しますか?
私服は男性っぽい感じの着たりもするし女性らしい服を着たりもします。
私服の趣味の系統の落差が激しく、無意識に自分の中での性認識が時たま変わります。
彼氏いない歴=年齢です。男性とは喋るのは気楽で楽しいから男友達のが作りやすいです。だけど恋愛関係にはなりたくない意識をずっと今まで持ってきました。
男性と付き合う自分を想像出来ません。付き合うだけで、自分がずっと女性認識で女性としての振る舞いをしないといけないのは辛く感じそうです。しかし芸能人とかで惚れるのは男性です。女性を恋愛としては好きになったことはありませんが、いい人がいたら、もしかしたら付き合う事も可能かなと思っています。
こんな自分はXジェンダーなのかバイなのか、ビアンなのか、はたまた別の何かなのか分かりません。
名前のない小瓶
自分もXジェンダーです。
理解してくれる方がいて本当に良かったですね、とても幸せなことです。
どっちかというと無性の方なのですが、Xジェンダーというのはあまり理解されにくいものです。
だからまだ誰にも話せません。
いつか胸オペはしたいと思ってはいます。
でも打ち明けるのが怖いし、別に打ち明けても、?っていう顔をされるのが怖いです。
自分はそういったことでまだ幸せにはなれないけれど、理解してくれる人もいるんだって知れて良かったです。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。