小学生の頃、体育の授業後に校内の坂で転んだ。
初めての保健室。どうしたの、と保健の先生に聞かれ、ちょっと考えてから私が言ったのは、「転んだので、みてください」という言葉だった。「診る」という漢字も知っていて、これだ!と思いついたから。
先生は、私の太ももにちらっと目を向けて「はい、みたよ」と言った。「こんな時は消毒してくださいと言うものでしょ。もう一回、やり直し」そう言ってドアを指差した。
ドアの向こうには、友達が待ってくれている。どうだった?と声をかけてくれる友達に、私は言った。「洗ってきれいにすれば大丈夫だって。洗ってくるね」
保健室には戻らなかった。
こんなささやかな出来事に羞恥心と屈辱で真っ赤になった子供も、今ではいいおばさん。「ひねくれた先生だったなぁ」という程度の思い出になった。
それでも、本人は覚えてないであろう出来事で何十年も人から「意地悪ババア」と記憶されているって、ちょっと残念な人生だなって思う。本当に、小さな出来事なんだけど、もう汚名返上の機会は来ないんだよね。
私も何か、やらかしてないかな。
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ななしさん
こんな人にはならない!って反面教師にしないとね!
でも、それをほかの人にやらかす人がなんと多い事か…
そんな伝染を止められる貴重な人にならなきゃと思いました。気づきの小瓶をありがとうございました。
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