１７歳の娘を持つ親です。
娘は、昔から『やるべきこと』を『どう、やらずに誤魔化すか』で乗り切ってきた子でした。
やるべきことは、やらずにいても逃げられないから『やるべきこと』なので、やらなければ後で苦労する。
そう言って『やらせよう』としてきた事が裏目になったのかもしれません。
親の言う『やらなくてはならない』を『できなくても大丈夫』と思い込もうとして親に反抗してたのかもしれません。
同世代の子たちが部活や勉強や恋や趣味に苦労したり一喜一憂したり、今はそれがＳＮＳで簡単にわかってしまいます。
勉強はとっくにストップ。限られた友達以外には気持ちを開けず。高校にも通えていません。
趣味もなく、思考力も体力もずいぶん衰えてしまったように思えます。
家でごろごろスマホをいじる日々では、ＳＮＳで発信できるささいな事も起こるはずも無く。
『できない自分』を肯定しようとしても、周りの同世代と比べて『そんな自分』が輝いてると思えるはずもなく。
ここだから言わせてもらえば、「ほら、言わんこっちゃない」なんです。
そんな生き方が通用するほど世の中は甘くない。
だから、『嫌でも頑張らなければならない。』なんです。
でも『そんな事では将来苦労する。』への娘の答えは、『苦労する人生なら生きていても意味がない。』でした。
本人に自覚がなかったものも含め、自殺未遂を３度。
自殺未遂をした理由は、『親にも一因は有る。が、別。』でした。
ちなみに普段は普通に会話もしてます。
いがみ合ってて顔も合わせてないなんて状態ではありません。
生きてるのが嫌になった。それが自殺未遂の理由です。
それから数か月。落ち着きを取り戻したように見えましたが、
「外出してごはんを食べないなら連絡して。」
そんな事でキレる？
精神科で貰った薬を飲みほして、手首を切りました。
薬は小分けしてたし、手首は血がにじむ程度のもので、命に別状はなく。自殺未遂に数えてすらいませんが。
今までの接し方から修正し、私も言い方を相当優しくしてます。
てか文句でも強制でもなく、ただの連絡事項でしょ。
楽観的に、どうとでも生きていけるだろうと。そう考えてもいます。
暗闇の中で苦しんでるのは本人の方。それもわかっています。
でも、
大事な娘の命を盾にとって「わたしのやる事にケチをつけたら、この娘がどうなっても知らないぞ」と脅されている気分です。
まあ、子育てって、難しいですよねって話しですか。
61972通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
変な言い方ですが、期待の方向を少し変えてみたらどうでしょうか。
仰っていることはよくわかるのです。
逃げられないから「やるべきこと」で、それを(例え渋々嫌々ながらも)最低限やってきた同級生がそれなりの自由と青春の謳歌を手に入れ、やらなかった娘さんが今不自由を感じ鬱屈しているのは、ある意味「平等」な状況です。
何もしていない人が何も困らない方がよほど不平等ですからね。
ただ、何ていうか、「やるべきことをやれるか否か」も能力のうちだと思いますし、その能力を持たない人はきつくて当然だとも思うのです。
仮にこの世界が「女性は全員、土屋太鳳レベルに可愛くあるべし」て世界なら、私は無理です。いくらメイクしてもシェイプアップしても、生まれつきの顔の骨格は違うし手足の長さも違うしね。元々持っているものって違うんです。それは頭の中だって同じことで…。
「娘は能力があるのにサボっていた」「怠けていたせいで力が育たなかった」と主さんは思っているのかもしれませんが、そもそも娘さんは「やれない」タイプだったのかもしれないんですね。主さんがそう考えたら、また娘さんが「自分はそういうタイプなんだ」と考えたら、やれるタイプの子とは違う生き方が必要だって考えることも出来るんじゃないかな、と思うんです。
世の中って難しいことに、理想と実際に合うものが違う場合が多々あります。
ファッションなら着たい服と似合う服が違う。
恋愛では好みのタイプと長続きするタイプが違う。
職業だと憧れて目指した分野と自分の天職が違う。
そういうギャップに苦しむのは当たり前ですが、おそらく頭の中で作り上げた「理想」を一旦捨ててみることで、初めて見えてくる自分らしさもあると思います。
SNSで楽しそうにしている同級生みたいな生活は、娘さんには出来ない。
それはおそらく、娘さんらしい生活ではないんです。やるべきことをやる生活は、娘さんに向いている生き方ではなかった。
だったら、娘さんらしさって何でしょう？親のあなたから見て、娘さんには何が向いていると思いますか？
私はね、娘さんが自殺未遂を繰り返すなら、それもアリだって思うんですよね。
決して「死にたければ死ね」と言っているわけじゃなくてね、何でも実際にやらなきゃわからないことってあるだろうなと思うんです。
例えばスポーツの楽しさや大変さは、それをやったことがある人にしかわからないですよね。仕事のやりがいとか育児の幸せと苦悩とか、足の小指をぶつけた時の信じられない痛みとか、全部そうです。
だったら真剣に死を見つめ考えた時、人によっては、実際に死のうとしないとわからないことだってあるんじゃないかって、思うんです。
死ぬってどういうことか、死ぬことで自分らしさを手に入れられる(この世界そのものが自分には合っていない)のか、娘さんは試して確かめているような気がするんです。
矛盾しているみたいですけど、自殺未遂を繰り返すことで生き方を模索しているような、そんな風に見えるんですよ。
もちろん、自殺未遂は一歩間違えれば実際に死んでしまうのだから、スポーツをお試し体験してみるのとはワケが違います。「娘の命を人質にとられた」というあなたの感覚はもっともです。
それだけは、率直に伝えてもいいんじゃないかって思います。人質に取られたように感じるって、それだけ娘さんを大事に思っているってことですしね。
ななしさん
子育てってホントに難しいですね
親として、良かれは、娘には良かれにならず
他人には言ってあげられるのに、我が子になると言えない
我が子がやりたい事、親が望む事の不一致
最終的には生きてるだけでいい…ですけど
受け入れられないですよね
親としてしんどいですね
ななしさん
あなたは自分の娘さんを他の同世代もと比べて見劣りないようにしたいだけって感じがしてしまいます
娘さんがなにが出来ても、なにが出来なくても、やらなくても、やっても、あなたの娘さんはあなたの娘さんであって、それだけで大事って(言葉の上だけじゃなく)思えませんか
私は思えてないんじゃないかと感じてしまったよ
あなた自身が自分と他人を比べてその優越感とかを糧にして生きてきたのかもしれないけど
たぶん娘さんは自分がなにもできないのわかってるしそれであなたに失望されてるんだなって思ってるよ。わかってるよ。
自分に価値がないしそれを再三言われることが自殺助長してるって感じしませんか
そもそもあなたも「連絡しなかったことをうまく本人に懺悔できない」って感じしました。
死んで欲しくないのも自分にケチがつくからじゃないんですか
あなたが大事です。生まれてきてくれてありがとう。ここにいてくれるだけでいいよ。
娘さんにそう言えますか
多分無理でしょうね
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。
