過去のいじめから視線恐怖症になった。
人の視線が怖くて、
前を向いている間はずっと首が震える。
下を向いていると治まるから足元を見ながら歩く。
真冬でも汗が止まらない。
頭が真っ白になる。
知らない人が勝手に自分の部屋へ入ってきて、知られたくないことを知られてしまう気分になる。
その後引きこもりになった。
生まれつき視線恐怖症みたいなもの。
もう自分一人では治せない。
誰か助けて欲しい。
僕は人間関係からトラウマになったのに、
人から何か与えてもらうのをずっと待った。
5年間。
結局誰も助けてくれない。
信用していた友人や、先生や、両親。
何もしてくれない。
理解しようともしてくれない。
もう少しで18になる。
社会に出て一人で生きて行かなきゃならない。
どこか吹っ切れて、視線恐怖症を治すために「嫌でも突っ走ってやる」と思った。
外出することが凄く苦しい。
時々ものすごく落ち込んだ。
でも外出すること自体は諦めなかった。
とりあえず前に進みまくる。
そうすると、次第に、
今まで視線恐怖のせいで「外出してもつまらない」と考えていたのが、
「外出は楽しい」となってきた。
やっと人生の歯車が回ってきた。
視線恐怖は軽くなったが治っていない。
けど自分で「成長をしている」という感覚は、他のどんなものより嬉しかった。
それから
もっと挑戦的になった。
色々な場所へ行って、難しいと思っていることを繰り返す。
徐々にそれが簡単になっていく。
簡単すぎて飽きてしまう。
さらに難しいことに挑戦。
それを半年間やった。
18になった。
けどまだ「自分一人」で遠くへは行ったことが1度もなかった。
そう考えている途中、本の中である美術館に出会った。
興味がある、ないではなく、無意識的に「行きたい」という気持ちが湧いてきた。
そして一昨日、一人で4時間くらいかけて埼玉へ行ってきた。
正直、視線恐怖症は全然治っていなかった。
首は震えるし、視線に対して恐怖を覚えてしまう。
けど緊張して汗をかくことはないし、下を向いて歩くこともない。
結局、埼玉へ行くのは物凄く楽しかった。
怖いが、もうどこへでも行けると思った。
最後に、
僕なりの視線恐怖症の治し方を、似た境遇の方へ。
・「治そう」とか「抑えよう」と考えれば考えるほど、逆にそれを意識して悪化してしまう(首が震えるとしたら「震えないようにしなきゃ」と意識するほど震える)
・恐怖症のことをできる限り忘れる(自分が意識的に自分から忘れようとするのではなく、何かつまらないものを忘れる感覚)
・完璧主義を捨てる
・「治そう」としない
1番有効的な方法↓
・「治そう」という目的で外出しないこと
そうだったら目的を変える。
「自立するため」「挑戦的になるため」「ただ行きたいから行く」
(治そうとしていると、視線恐怖症を意識してしまうから逆に治まらない)
ちょっと長くなりました。
僕は10年ぐらい視線恐怖症を抱えてる。
直そうと今まで繰り返し頑張って。
泣いて苦しんで悲しんで。
それもあって僕は視線恐怖症の苦しさを学べた。
それだけで満足。