ある子が、自分勝手でかまってちゃんにしか見えない。
結構長い付き合い。
高校に入るまでは好意はあった。
その子をYとします。数学みたい。
中学でYと同じクラスになった。嬉しかった。
けど初めは3人グループみたいになった。
Yは私じゃないもう1人の子にばかり好きそうな雰囲気を出していた。
体育とかで2人1組になるときも、自分はそこにいて当然のように振る舞っているように見えた。結局私が余ることが多かった。
2年生の後半ぐらいにYはよく「死にたい」と言っていた。
私も死にたかった。けど、何も言わずにどこか見下すような気持ちで話を聞いて、宥めていた。
ある朝、またYが悩みがあるような素振りに廊下で話してかけてきた。
話を聞いている時に涙が滲んできたので、しゃがみこんで誤魔化した。
教室にいるとき、Yの笑い声を聞くだけで嫉妬で腹がもやもやした。そんな自分への自己嫌悪でまたもやもやした。
夏には現実逃避をしようとしていた。楽しいことを見つけて、紛らわそうと思っていたが、無理だった。
そうしたら冬には死のうと思っていた。
だけど無理だったので、色々な市販薬を飲み、死ぬことばかりを考えて春休みまでを過ごした。
それが目標のようになっていた。
そして春に自殺未遂なるものをした。
親伝えでYには伝わってしまった。
お見舞いに来てくれたのは嬉しかった。
だが話している途中で「泣いた」と言われた時には微妙な気持ちだった。
私はYが死んでも泣かないだろうな、と思った。
その後何食わぬ顔で学校に行った。
先生の目が少し怖かった。
道徳の授業で見せられるいい感じの動画などは、もしかして私に向けられたものもあるのではないかと思うと、怖かったし全く響かないので申し訳なくもなった。
Yとは同じメンバーで修学旅行に参加することになった。その時唯一まともに話せる相手だったので私はほっとした。
その後、Yは「〇〇ちゃんと同じがよかった〜」のように違う子に向かって、私の目の前で言っていた。
その場は笑って流していたが、改めて考えると結構ひどい。
3年生はYといたらダメだと思ったので違う子と行動した。それ以外はYとは普通に接した。
その子も少し嫌なところがある子だったが、卒業までの付き合いだと思って我慢して過ごした。
中学まではまだ好きだった。
一緒に話して帰るのは楽しかったし、素っ気ない態度も嬉しかった。
けど、Yを嫌いだと言う人がいると、私は口にこそ出さないけど喜んでいた。
そして嫌いだと言っていた子がYと関って、その素振りを見せなくなると、やっぱり彼女を嫌う人などいないのだと絶望に近いものを感じていた。
小学校のころも、私はよくYに嫉妬をしていた。醜いものだと分かっていたので、口にも態度にも出さないように気をつけたけど。
ただ、私が急に変わった訳ではなく、好意が薄れていってだけなんだ。
昔から純粋な好意はなかった。
それだけは言いたい。
高校に入って、別のクラスになった。本当に嬉しかった。
ちゃんと一緒に行動してくれる子がいるし、その子と過ごすのは楽しい。その子に話したら笑ってくれるだろうな、という話題を見つけると考えるだけでにやけてしまう。
だがYのことはさらに嫌いになった。嫌悪しか感じなくなった。
同じクラスになることをさらに恐れるようになった。
押し付けがましい行動言動を見る度聞く度何度も1人で泣いた。やる気も出なくなる。
それを察してか、まためんどくさい言葉に本当に嫌になる。
思い切って、言ってやろうか、とも思う。けど言えない。
もし言ったらYは傷ついて、親や友人に話すだろう。「私が悪いの」とか泣きながら話すんだろう。
そんなめんどくさいことは避けたい。
けどやっぱり嫌いで。
また同じクラスになったらどうしよう。
中学と同じようなことになってしまうかもしれない。さらにダメになってしまうかもしれない。
Yは私と同じクラスになりたいと言う。彼女の願いは叶っても私の願いが叶うとは思えなくて。
怖い。今はそれが不安で、何度も泣いた。
けど、もし同じクラスになって私がダメになったら、今度こそは上手く現実逃避が出来るかもしれない。
怖い。